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音野里たより(59)〜バンドは漬物かベクトルか〜

2月に入った。
1月もあっという間だった。
後半は雪が降って寒かった。

でも畑は案外大丈夫だった。
さすが、我が畑の野菜たちはしぶとい。
大根も白菜も小松菜も青梗菜もしっかり生きてる。

1月は畑よりもスタジオに入る時間の方が長かった。
楽器練習、発声練習、バンド練習、
そして、曲作り、レコーディングにミキシングなど。

一番大変で楽しかったのは、東京組とのレコーディング。
去年と同じく、1泊2日で2曲録った。
一応、予習はしていたものの、実際に音を合わせてみると、
予想とはちょっと違う雰囲気になる。

バンドが面白いのはここだね!
一緒にやってみたら、予想しなかった音が出てきたりする。
メンバーの演奏もそうだし、自分の音の場合もある。

お互いに影響し合ってそのメンバーならではの音になっていく。
長年同じメンバーでやり続けると、いい具合に浸かってきて、
そのバンドならではの味が出てくる。漬物みたいだ。

今回はそれを1泊2日で漬けないといけないので大変だったのだ。
時間をかけて熟成させるヒマはない。
お互いにイメージを出し合って、話し合いながら進めるしかない。

幸いみんないい歳をした大人なので、うまく合わせることができた。
もちょっと若くて野心的ならケンカになることもあり得る。
その点では、会社員も夫婦もバンドマンも変わらないね。

他人と一緒にやっていくのは大変だ。
でも、ひとりでやれることには限界がある。

今はコンピュータのおかげで、音楽もひとりで作れる。
それはそれで好き勝手にできて面白い。
でも、それだけではつまらなくなってくるのだ。

他人と一緒に演奏することで、そこに新たな空間が生まれる。
自分だけでは思いつかないフレーズやアイデアが湧いてくる。
自分の目指す方向とは少し異なるけど、そっちもありかもね〜。
ベクトルの合成っぽいかも。

ジョンもポールもジョージもリンゴもみんなスゴいけど、
4人のベクトルが合成されたビートルズは別格だと思う。

というわけで、バンドはやめられないっす!

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