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ヤクルトファンだけど、推さずにはいられない

全ては片膝ホームラン被弾から始まった

才木投手を知ったのは、おそらく2022年のシーズン後半です。
「スタイルのいいピッチャーだなぁ」
それが最初の印象だった記憶があります。

その後、我が推しチームであるヤクルトスワローズがリーグ優勝を決め、2度目の日本一を逃し、泣くまくる高津監督に心を奪われている内に年が明け、さぁ侍だWBCだ、大谷翔平だとワクワクしていて正直記憶から消えていた最中、才木投手は再び私の視界に現れてくれました。
しかも、侍JAPAN壮行試合の対戦先発ピッチャーとして。

こんなに悔しがる????

壮行試合をテレビで見ていた時は正直、大谷選手の変態的な活躍に驚くばかりでした。
1試合で3ラン2本とか……おかしいでしょ……味方でよかった……等々。
この驚きをもっと堪能したいと思いYouTubeを漁っていたら、こちらが出て来ました。

プロの世界に身を置く人物がこんなに身をよじって悔しがるなんて!
というか、大谷選手に対して別格だと諦めるでもなく感心しちゃう訳でもなく、「悔しい!」と思えるその強さ!
あれ?よく見たら才木くんじゃない?あのスタイルの良い才木くん……

そこからは光の速さで彼の情報を仕入れました。
学生時代は公立の星と呼ばれていたこと、手足だけでなく指も長いこと、その体から繰り出される投球の美しさ、怪我からのトミージョン手術で復帰するのに3年も要したこと、その間育成契約を結んでいた時期もあったこと。
そして何より明るくて茶目っ気たっぷりな人物だということ!
これは推さずにいられない。

とにかく綺麗

189cm86kgという無駄の無い長身、ひとつ関節が多いんじゃないかと感じさせてしまうくらい長い指から生まれる才木投手の投球は、画面で見ていても伸びやかで気持ちの良いものでした。
実際2023年4月9日に甲子園で行われた阪神ヤクルト戦では、見事な二桁奪三振を記録。
打線の援護が無く引き分けに終わったものの、ヤクルトの強力打線を相手にあんなにパシパシ決めて行く投球はそうそう見られないなと、敵ながら惚れ惚れさせてくれました。

その裏には、手術とリハビリで一軍から離れていた期間の弛まぬ努力と、復帰した今でも取り組んでいる肩甲骨や股関節の地道なトレーニングがあります。
マウンドに上がる時、毎イニング脱帽して一礼する姿と気持ちも美しい。
でも普段は明るく面白く、関西の陽気な兄ちゃん。くしゃっとした笑顔が可愛い!その全てがとても魅力的なのです。

すっかり虜になってしまい、今年続いている日曜の先発登板が私の楽しみになっていました。

他球団の先発ピッチャーを推すという苦難

さて、ここからは私の苦難についてです。
私はずっと山田哲人選手を応援して来ました。
山田選手が「球場に行けばいつもそこにいてくれる存在」だということに感謝をしてはいましたが、その幸せを真の意味で知ったのは才木投手を推し始めた今季かもしれません。

まず阪神タイガースが関東に遠征してくる日数(私は関東在住です)が何日あるか。
そこで才木投手が先発になるかどうか。(先発ピッチャーが投げるのは月に4〜5日くらい)
且つ私のスケジュールが合うか。
ポジションの違いがあるとは言え、こんなに考えなくても姿を見られる山田選手はやっぱり凄い。

更に私は推しチームであるヤクルトを忘れた訳じゃない。
不調を乗り越えようとしている山田選手を応援したいし、アットホームなヤクルトが大好きだ!
このままでは二兎を追うものは的なことになってしまうぞ?困った……。

と悩んでいたら、これは本当にラッキーでしたが、昨日神宮で行われたヤクルト戦で才木投手が先発になり、投げる姿を生で見ることが出来たのです!
推しと推しが対戦するという、物理的な問題が一瞬でクリアされる状態!
そしてどちらが勝っても私得!!!

……と思っていたのですが。
最近不発だったヤクルト打線が復活してしまいました〜〜〜〜〜〜〜(涙)、と書いてしまう私がいます。

いやおかしいんですよ?ここで悲しむのはおかしいんです。
ヤクルトは7連敗中で5位に陥落していましたし、ここで勝たねばならなかったので本来なら全力で喜ぶべき結果なのです。なのですが!!
たった3イニングで交代させられ、その後もずっとベンチで試合を見守りながら、控えていた坂本誠志郎捕手と何か真面目に話し込んでいる才木投手の姿に「次は勝てるよ!!信じてる!!」と思ってしまうのです。

推しと推しが対戦する世界を生で観ることは、私にとっては思っていたよりセンシティブなのだと知りました……

とにかく推さずにいられない

それでも推さずにいられないのは、しつこいですがやはりストイックさと茶目っ気と綺麗な投球、綺麗な投げ姿のバランスが絶妙な投手だからです。
怪我さえしなければこれからもっともっと活躍していく人だと思わせてくれます。
ファンのことも大切にしているようだし(自分のタオルを掲げているファンを見付けると、手を振ってくれることが多いそうです)、他球団ファンの私を射抜いたその魅力は、これからも増して行くことだろうと期待してしまいます。
今日この記事を書いている今現在、登録抹消になりいつ昇格するかな……という状態ですが、私は温度を下げることなく応援したい所存です!

いやぁしかし、今年もプロ野球は楽しい。

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