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日々葛藤

暑いですね…
体温を超える暑さは異常気象ですよね。私が小学生の頃は30度超えたら「ウォー!今日は真夏日だ!」という感覚でした。それが今では30度と言えば、まだ涼しい?とまでは言いませんが、穏やかな方ですからね。

2年前の夏…自宅を出て8月の丸1か月ほどホテル暮らしをしました。プチ別居というやつです。子供たちの症状が良くならず、家庭内別居で雰囲気も悪く、子供たちも夏休みで家で過ごす時間が増えることから、一旦距離を開けたほうが良いだろう…という判断のもと、自ら提案して家を出ました。妻はあっさり受け入れ、子供たちも良いも悪いも言いませんでした。

振り返ってみるとあの1か月は辛かったです。
会社から暗いホテルの部屋に戻り、スーパー等で買った夕飯を食べて、ワイシャツの洗濯して、東京オリンピックを一人寂しくテレビ観戦して、あとは風呂に入って寝る…その繰り返しです。当時、定期的にカウンセリングを受けていたのですが、カウンセリングとは別にカウンセリングルーム主催の感情を認識するためのトレーニングを受けていました。そこで出された課題をホテルの部屋でやっていましたが、これが結構辛かったです…昔のある一場面を切り出して、その時の自分の行動、発言を振り返りつつ、その根底にあった思い込み、本当の感情などを掘り起こして、気付きを得ていく…というものです。自分の浅はかさ、軽薄さ、欲深さなどに嫌気がさすこともありましたが、必死で取り組んでいました。あとはマインドフルネスを毎日わずかな時間でも取り組んでいました。一人で過ごすことで羽を伸ばすという感覚は全くなく、友人とZoomで何回か話す以外は誰とも会わず、飲みにも行かずに部屋で過ごしていました。ひたすら自分を責め続けた1か月でした。

結局9月に自宅に戻ったものの、子供たちの症状は良くならず、妻から「もう無理だと思う」と匙を投げられ、私自身も限界を感じて10月から完全別居となり、そのまま今に至る…という流れで進みました。自宅に戻って家族と同居した最後の1か月間、妻との関係は完全に破綻していましたが、子供たちとの関係は破綻していなかったという思いを持っています。でも、完全別居して1年9か月…子供たちとは一度も会えず、声すら聞いていません。写真も送ってもらえないため、成長している姿を見ることもできません。手紙のやり取りが2回ほど…この1年以上は音信不通ですが、私が一方的に手紙やお小遣いなどを送り続けています。

簡単に振り返ってみましたが、この状況で我ながらよく頑張っているな…と言うか、病まずに日常生活を送れているなと感心してしまいます。何とか倒れないでいられるのは、支えてくれる人たちの存在、規則正しい生活、目の前のことに集中、カウンセリングや必要に応じた薬の活用…等々の複合的な効果だと思っています。これまでも何度も書いてきましたが。期待しない、執着しない、でも希望は捨てない…という考え方です。子供たちには会いたくて仕方ありません。考え出すと苦しくなりますが、いつ会えるか分かりません。それであれば、いつの日か会えるときを楽しみにしつつ、まずは自分自身に集中しよう…そのために、まずは目の前にある仕事に全集中しつつ、あとは自分自身を成長させるために資格取得の勉強したり、苦手な歯科に行くなど、自己へ投資することを心掛けました。忙しくなれば余計なこと考えずに済みますし、子供たちと会ったときに生き生きとした自分でありたい…という思いからです。仕事をやめないこと、健康でいること、この2点が自分に与えられたミッションと思うようにしました。

…ここまで偉そうなことを書きましたが、そんな綺麗ごとばかりではありません。現実は日々葛藤です。仕事も忙しく、理不尽なことも多いためイヤになることが毎日のようにあります。また、昨年に続いて今年4月から資格取得のためTACに通っていますが、仕事の疲れから講義中はウトウトするし、復習もなかなか追いつかない、そもそも50歳目前のおっさんが大量に暗記するのは至難の業です。会社帰りやTACの帰り道、自分はどこに向かおうとしているのか?このままで本当に良いのか?他にやるべきことがあるのではないか?子供たちと未来永劫会えない可能性だってあるのに、果たしてこんなことしていて良いのか?などとネガティブなことを考えてばかりです。でも考えても正解は出ません…結局、いま自分の目の前にあることに集中するしかない、いまは余計なことは考えても仕方ない…というところに行き着きます。

別居以降、メンタルクリニックにも月1回通院しています。
睡眠薬は毎晩飲んでいます。メンタルが不安定になるときなどは頓服で安定剤を服用することもあります。会社の人たちには別居のことなど一切話していませんので、私が薬を飲んでいることも知りません…現実は薬なしでは平静を装った今の生活は成り立ちません。でもそれで良いと思います。何かを抱えて、背負って生きているのは私だけではありません。誰もが何かしらの苦しみ、葛藤を抱えているはずです。薬については、飲む機会、量が増えてはいないので、今のところ大丈夫だろうと思っています。

秋からついに調停が始まる予定です。
自分の思いはありますが、まずは子供たちのことを第一に考えて、どうすることが良いのか…を考えていくつもりです。また、仕事では担当部署が変更となり、8月から一気に多忙になりそうです。10月には資格試験もあり、この夏は勉強も追い込みをかける必要があります。めっちゃ忙しくなることが目に見えていて、正直不安しかありません。それでも別居して1年9か月、どん底の中からどうにかして生き抜いてきたことが、自分の血となり肉となり、そして自信にも繋がっています。達観できるほど大人ではないため、これからも葛藤して悩む日々は続くと思いますが、自分の中で醸成された哲学、価値観を大切にしつつ、一つ一つ取り組んでいければと思っています。


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