東京から大学に直接行った話

2回生の秋、東京で部活の試合がありました。土曜日の夜に新幹線で東京に向かい、日曜日が試合でした。試合当日の早朝に上野付近を散歩し、夜に国会議事堂や皇居付近を散歩しました。試合後の夜に東京の知人に会ったし、遠目に東京タワーやスカイツリーも見えました。

しかし、観光は此処まで。大会翌日の月曜日、授業に出席するため、満足に睡眠も取れないまま、4時頃に起床し、7時の新幹線の自由席に乗りました。「もう少し観光したかった」「上野動物園に行きたかった」と東京への未練を残しつつ、私は関西に帰りました。そして授業に出席し、以前に見たことがある、割とヘビーな内容のビデオを鑑賞しました。


このエピソードを同級生等に話すと、大体「授業を休めば良かったのに」と言われます。大学組織として部活による公欠制度は存在せず、公欠の扱いは先生により異なります。他の同級生等は「1回くらい授業を休んでも単位は取れる」という考えだと思います。しかし、真面目なのかチキンなのかは分かりませんが、私は授業を休めませんでした。


別のエピソードもあります。4回生の秋、日曜日に札幌で試合が実施され、前日の土曜日から札幌に向かいました。この時は偶然にも月曜日に授業が無かったため、急いで札幌から帰る必要がありませんでした。

しかし、月曜日に授業があれば、日曜日の夜に知人と30分程度は会っていたとは思いますが、その後に急いで札幌から帰っていたでしょう。ただ、夜遅くに新千歳から関西に飛行機は飛んでおらず、急いで帰る場合、羽田まで飛行機で飛んで、翌朝に新幹線で帰る羽目になっていました。


東京でも札幌でも、短時間でも知人には会っています。「知人と再会」や「授業に出席」を天秤にかけても、どちらを捨てることも出来ませんでした。捨てたのは自分の観光です。人との繋がりや真面目な対象のために自分を犠牲にする。そういう性分なのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?