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ペクチンとは

パティシエにとって、

ペクチン"という素材は重要です。

ペクチンを使ったコンフィズリーなどの砂糖菓子、

ジャムやソースなどへの粘性調整をしたり、

自然な保形性を求めたり、

幅広い使用用途で使用します。





◉ペクチンとは?


植物の細胞壁に含まれる天然の多糖類



この細胞壁さいぼうへきの中にペクチンというゲル化剤


不溶性繊維と一緒にプロトペクチンという硬い構造を作り、


しっかりと細胞を守っています。


また細胞壁の間に挟まれた中葉ちゅうようという部分では


ペクチン同士がつながって組織を支えています。



◉ペクチンがはたらく仕組み①


まず未熟な果物の中では、


プロトペクチンが水に溶けない硬い構造を保っているため、


果肉は硬くしっかりとしています。



ところが、果実が熟してくると


徐々にプロトペクチンが分解してペクチンが溶け出してくるため、


果肉が段々と柔らかくなってきます。


◉ペクチンがはたらく仕組み②



ペクチンは通常、細い繊維状の成分であり


そのままの状態では互いに絡み合っていて、

ほとんど溶け出さない状態です。


しかし加熱をすることで


網目構造が切れたり、ほどけたりして


外に溶け出していきます。






ペクチンは果物だけでなく、


野菜にも含まれています。


特に冬の果物や野菜に多く含んでいる


食物繊維の一種です。



※bitesjapansquadの投稿:きぴり

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