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心のジェンガが崩れるとき

こんなにも、思い通りにいかないことに、腹が立つのは何故だろう

今日はいつもと違って歩いて帰っている

いつもより時間をかけて帰っている

昼間にゲリラ豪雨があり、その影響で日差しも和らいでいる

コンクリートからの熱も少なく感じる

外は涼しいのに、歩みを進めるほど、身体の中から湧き出るマグマのような熱さはなんだろう

腹立たしさが怒りに変わり、マグマが溢れ出てくる

マグマの熱風が足に伝わり、歩みがさらに加速する

交差点の信号が赤になり、一旦足を止めるもマグマは溢れ続けている

腹立たしさはいつから怒りに変わったのか

自分でも気づかないうちに怒りというものに変換されていた

ジェンガのように積み重なった腹立たしい思いが崩れた感じがする

崩れたジェンガのピースを見たら怒りと書いてあったのだ

怒りへの道はいつもショートカットが用意されている

歩いた道が勝手に怒りへの道に変わることもある

赤信号が青信号になった

マグマは重力に従って流れ続ける

マグマの行き先は変えられない

自分だけがこのマグマの行き先を知っていて、自分だけがマグマの出口を覗き見れる

思い通りにいかないことが、こんなにも腹立たしいのは何故だろう


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