見出し画像

上位10パーのアブラカラメ

産業医面談で健康診断の結果を告げられた。前々から悪玉コレステロールの値が悪く、脂っこい食事を控えるように言われてきたのだが、今回は本当にヤバいらしい。会社でも上位10パーに入るほど悪い数字ですと言われたときに頭がクラッとしてしまった。どうして自分がこんな目に?確かに週の半分はラーメンを食っているし、ラーメンだったら博多豚骨が好きだし、夕食もヘビーなもの(からあげ、しゃぶしゃぶ)ばかり食っているし、運動なんてもってのほかだが、ここまでなるか?独身男性は自分と同じ状況ではないのか?周りはもっと健康的に暮らしているのか?

最近は家族に会うたびに「太りすぎだろ」、「その増えたアゴの線はなんなんだ」と虐待されてきたのだが、なんかいってらぁと全く耳を聞かなかった。しかし、会社で上位10パーの悪玉コレステロールですとなると、ビビってしまう。数字って素晴らしい、体内の危機が一発で伝わるんだから。ともかく、生活習慣を見直す必要があるようだ。具体的なことはまだ何も取り組んでいないが、とりあえず何かを口にするたびに「お前会社で上位10パーの悪玉コレステロール保持者だけど平気か?」と自らに問いかけることから始めてみた。

話は変わるが、最近ダンジョン飯への興味が再燃している。理由はもちろんアニメ化の影響だが、クオリティも高く満足している。声と絵が動くことによって、やっぱマルシル可愛いよなって気持ちになった、そして全世界でもそのようになりつつある。マンガの方は全巻は持っていないが、7巻から最終巻・冒険バイブルまで持っていたので読み直したら、迷宮・キャラへの造形の深さに改めて脱帽した。また、つい最近、作者の落書き本が出ていたので買ったら、それも面白かった。

ダンジョン飯の話をしたのは、マルシルの地元の郷土料理を急にたべたくなってからである。この郷土料理というのは、マルシルの故郷と好きなもの(パスタ、スープ、ローストポーク)を考えて料理してたら、いつの間にかラーメン二郎の再現になっていた…という話なのだが、まあ二郎が食べたくなったということだ。基本情報試験場の近くによく行く二郎系の店があるので、終わった後に向かった。合格基準点を超えていたから食べに行っていいと言い訳したが、多分落ちていても食べてただろう。

席に座って、「ニンニク入れますか?」と聞かれると、心の奥底から声が聞こえてきた。「上位10パーのお前がアブラカラメをコールしていいと思っているのか?」自分は「ニンニクアブラカラメ」とコールする。このコールには、「俺がコールするアブラカラメは自身が上位10パーであるということを十分に自覚した上でのアブラカラメなんだ。ここで吸収した悪玉コレステロールは未来の俺が自信をもって全て分解するから心配しないでほしい。」という意味が込められている。店員さんもそのコールの意図が伝わったのか強くうなずいてくれたような気がした。口に含むとめちゃくちゃ美味い、二郎の一口目はこれ以上うまいものはないよなと思わせてくれる。ただ、その後は満腹感という体の悲鳴をなんとか誤魔化しながら、ローストポークと太麺パスタ、野菜スープを収めていく闘いとなる。無事食べ終わり家に帰ると、なぜか分からないが急に眠くなってしまい横になった。(腹いっぱい飯食べると毎回こうなるんですけど、皆さんもこんな風になるんでしょうか?)死ぬときもこんな感じだったらちょっぴり楽しいかも。

ここまで読んでくれてありがとう。最近は、朝菓子パン食べるのやめたり、特茶を飲んでみたりしているので、どうか見限らないでほしい。


この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?