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インターネットミームを振り返ろう(小中学校編)


とにかく振り返ろう

 ネットミームを振り返ってみよう。くだらない前書き抜きでどんどん振り返ろう。最初は、ネットミームは陰キャのHIPHOPだよね、といって、ネットミームが根暗達の心にどのように刺さっていくのかを、HIPHOPに例えながら書いていこうと思ったけど、自分がHIPHOPに詳しくなさ過ぎてとん挫した。(未だにHIPHOPは不良が聴くものという遅れた偏見が巣くっている。)なので、自分が見てきたネットミームの変遷について語ろうと思う。

おもしろフラッシュ ~ムキムキのドラえもん~

 1990年代生まれが入るミームの入口はおもしろフラッシュだろう。自分は小学四年生から友達の家で、「おもしろムービーズ」を紹介され、フラッシュの沼にのめり込んでいった。おもしろフラッシュを一言で表すと、「国民的キャラクターの暴力的改変」なのだろうか。(別の側面として、2ちゃんねるのアスキーアート文化もあったけど割愛する。)よく小学生の自由帳の例えで、ムキムキのドラえもんが描かれる(自分の友達にもいた)とはよく言われるが、間違いなくその背景にはフラッシュ文化が存在していたと思う。『リアルアンパンマン』、『超人類』、『スネ夫探偵事務所』(こうしてみると、フラッシュを媒体とした動画はあまりないのかな)…どの作品でも、お馴染みのキャラクターが地上波では絶対に流されない目に遭う。原作ではまず描かれない過剰な暴力性に小学生は惹かれるのだろうか。そういえば、今はテレ東によって表に出てきているアーティストの「franz k endo」も、デビューはドラえもんMADだった。ドラえもんとミームの親和性の高さというのは、今も昔も変わらない。
 この頃のミームで自分が特に好きだったのは、やはり「オラえもん」だ。「DoRaeMooooooooooooN!!!!」は、子供の頃はただ空耳とそのシュールさに笑っていただけだったが、今みるととても心にくる。当時の世相に抱く不安に真っ向から反抗するように、俺は誰にも縛られたくないと吠えることだけが、俺のしたいことと主張する。まさしく「ALL I WANT」が、「DoRaeMooooooooooooN!!!!」と聞こえるが、誰かに届いてほしい叫びという意味では同じようなものなのかもしれない。やっぱり時代を超えて人の心に訴えかけるのがミームのよさだと思う。

あと、スネ夫探偵事務所も。これは単純に大好きなので…

表層のMAD ~CMは曲になる~

 小学生の高学年の頃、ヴェルタースオリジナルのMADを友達の家で見せてもらった記憶が未だに忘れられない。腹を抱えて笑った。最終鬼畜妹というと、ドナルドの方がメジャーだが、自分はこっちの方が好きだ。

 おなじみのCMが細かく刻まれて全く別の作品になるというのは、当時の自分にはすごく衝撃的であった。(自分は、ケミカルブラザーズやファットボーイスリムが好きなのだが、絶対にここら辺の切り貼りしてMAD)中2までは家にPCがなかったので、友達の家でよくニコニコを見せてもらった。
 ここで表層のMADと表現したのは、CM・アニメ・ミュージカル(テニミュにもドハマりしたので…)等といった誰でも見ることができるものという意味である。恐らく当時から「必須アモト酸」「パンツレスリング」「淫夢」は存在していたが、これらは、宗教・同性愛といった観点でよりアングラであり、深層である。深層のMADは、ネットが身近にない自分には到達することができなかった。(ただ、くそみそテクニックなんかは学校で話題になっていた。)
 CMのミームについて今思うのは、CMがミームを生み出すことより、CMがミームを利用することが目についてきたということだ。(これをミームの商用化と呼びたい。)日清なんかはその最たる例で、Youtubeでたまにみてしまうと、まーたやっているよと嫌気がさす。(とはいえ、どん兵衛は大好きなので普通に買う。)あの手のCMの嫌さはどこからくるのだろうか。やはり、作り手のこれやっておけば受けるんでしょwという薄ら寒いにやけ顔が透けてみえてしまうからかな。昔、友達と家で遊んでいるときにスポンジボブのハッピーセットCMを見たとき、互いに顔合わせながら、これはニコニコで絶対に流行るよねと自然と口にしていた。まさしく、ミームの誕生をこの目で見た気がした。「スポンジボブCM」だって、「一本満足バー」だって、「ぽぽぽぽ~ん」だって、「イーノック」だって意図的にミームになるよう作ったわけではないはずだ。(とはいえ、一本満足バーはCMが作られるたびにどんどん派手になっていったから意識してたのかな…)意図されなかった面白さこそミームの良さなのに、そこが商用化されて魅力を失うのは歯がゆい気持ちになる。
 昔、モスバーガーがトムブラウンを起用して作ったCMがあって、あまりの寒さに5秒以上見ることができなかった。久しぶりに全編みたのだが、ありとあらゆるミームがふんだんに使われているのに、全く面白くない。受けなさ過ぎて逆に面白いということにもならない。トムブラウンがあまりに不憫だ。素材のまとまりがないところにも原因があるのかもしれない。(私的オールスターMADとかも大ーーーー嫌いだ。)こうしてみると、日清はミームをうまく取り込んでいる方かもしれない。

あと、おススメのMADはこれかな…(ドラえもんのミームは本当にたくさんありますね…)

一旦ここまで

 元々、一気に書こうと思っていたが、自分の中でここで経緯を区切るのがちょうどよかったので、高校~大学編は次の記事に書くことにする。一本の記事で全て書こうとすると、どんどん熱が冷めてくるので、モチベが下がるのだ。
 高校~大学編では、淫夢~某巨大掲示板の弁護士~syamu辺りを取り上げる予定である。ネットミームには負の一面があり、それが実在人物の誹謗中傷がコンテンツになるということだ。中傷というのが許されないものであるものにも関わらず、それがミーム化していく面白さと生まれる葛藤…
記事にするのは難しいかもしれないが、何とか形にしたい。
ここまで読んでくれてありがとう。みんなが好きなミームもよかったら教えてね。

生成AI作
オフスプリングを歌うドラえもん

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