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良い精神状態を保つ目的で拾ったものを記録しています

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拾ったもの目録

・1991年 天体望遠鏡 ・1992年 椅子に顔が描かれた緑色の絵  ・1992年 ピカソのキーホルダー ・1993年 鳩 ・1993年 見ざる言わざる聞かざるの文鎮 ・1996年 アダルトビデオ ・1997年  天狗の面 小平市 ・1998年 ムーンドグモノローグ ・1998年 NHK-FM スペイン語弾き語り ・1998年12月 モズライト ギター 小平市 ・1999年 ドラムセット一式 ・2003年 ペトリの一眼レフ 大学  ・2004年3月 トランプ1枚 モロッ

    • 2021年6月 拾ったシャネルなどの香水を全部混ぜた

      いかにも金持ちの住みそうなマンションの前に置かれた「ご自由にお持ちくださいボックス」から香水を拾ったのだが、どうも同種の液体が複数あると混ぜてしまう癖(へき)があり、案の定ゴチャ混ぜにしてしまった。 香水はトップにシトラスでミドルに何か、ラストノートにウッディだとか通常は仰るものだが、混ぜこぜにしたそれは毎時毎秒、時間の推移などといった情緒を持たずに狂暴な香りを放つ「バブューム」(メンバー三人とも暴力的なパフューム)といったものになり果てたので風呂場に撒くな

      • 2021年5月23日 喪服を買いに行く途中で拾ったズボン 神奈川県

        2019年4月に転職した会社はまずかった。入社初日、与えられた電卓が壊れていた。パソコンの動きがやけに遅いので、調べてみるとメモリが2ギガバイト足らずで、マウスの真ん中にある陰核じみたスクロールボタンも壊れていた。 業務内容も、医療系マーケティングなどと銘打ってはいたが、実のところ医学雑誌や業界新聞からのコピペ・無断転載で300ページ余りに仕立て上げた空疎な資料を、業績の良い製薬企業に売り付けているだけだった。 人間関係は輪をかけてまずかった。仕事

        • 2021.5 上野の古書店で棚を拾い、事故物件に引っ越した

          隣家の住人が狂っているようで、夜中に叫び声を上げる。それに加えて近所の銭湯が廃業したので引っ越しを考えるようになった。 次は銭湯が何軒かある町に。そして、現在の住まいを決める条件となった、東京都文京区の図書館に通いやすい場所へと。 文京区の図書館はCDの品揃えが狂っている。隣人の狂気は嫌だが、音楽作品の狂気は直接的な危害を加えてこないので好きだ。だからわざわざ縁もゆかりもない、身分不相応な文京区に住んでいるのだが、考えれば、文京区図書館は他区民でも使え

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        拾ったもの目録

          2021年5月10日 秋葉原で拾った手

          東京都千代田区・秋葉原駅近くに自動販売機の集合した区画があり、敷地内に密集した自販機の全てに、黄色を基調とした紙へマジックペンのパワフルな筆致で書かれたポップが商品ひとつひとつを宣伝する様や、本来ジュースの収まるスペースにカブトムシの模型などが陳列された様子は、単なる販売所と言うより一人の人間の住まい、もしくは脳内を訪れたような感覚に陥る。 通勤に使う道の途上にあったので頻繁に通っていたのだが、ある朝その区画内にプラスチック製の手が落ちているのを見かけ、夜にま

          2021年5月10日 秋葉原で拾った手

          2021年2月28日 ドイツ製のエコバッグを日本橋で拾う

          東京都・日本橋の外国語教室の前に「ドイツ」「ジャーマニー」などと書かれたエコバッグが不要品として置かれていたので拾い、帰宅してから改めて見ると、「日独交流150周年」とも書いてある。2011年のDeutsch Japannische Freundschaft(ドイチェ・ヤーパンニシェ・フロイントシャフト)150年を祝うものであるらしかった。 それにしても、ドイツ製品がこうも厳格なデザインなのは、ドイツ人自体が実にドイツ人らしい厳格な骨格をしているからなのか。(

          2021年2月28日 ドイツ製のエコバッグを日本橋で拾う

          2021年2月21日 武器とミニチュア、サウナ説話

          コロナ感染拡大に歯止めをかけるため、国が1ヶ月の休業期間を取る中小企業に助成金をあてがった。 小劇団ばりの助成金乞食である職場はそれを欲し、突如として休業期間が設定された。 休業期間に入る前日、職場近くの日本橋を歩いていると閉業する理髪店前で古典落語のカセットテープを37本拾った。 休業期間は再排出される不要品を拾うため、その理髪店へ赴く行動に費やされた。 まず初日は、斧と十手を拾った。斧をくるんでいた新聞紙は1985年の日航機墜落

          2021年2月21日 武器とミニチュア、サウナ説話

          落語のカセットテープ37本  2021年2月19日 日本橋

          職場が一ヶ月の休業を命じてきた。コロナ感染の回避策として、社員10人程度の零細企業で一定の割合を満たす人員が休業すると少なくない金が貰えるらしかった。 勤めていた会社は医療系マーケティング調査という立派そうな業務内容を掲げていたが、医療の知識を持つ者は一人もいなかった。休業に際し上司は、「感染拡大に歯止めを」と、まるで自分たちが医療関係者であるかのような事を見事にノーマスクで述べた。 その頃ある希少疾患の新薬が3剤、異なるメーカーによって発売前の状態

          落語のカセットテープ37本  2021年2月19日 日本橋

          2021年1月 アサヒビール コップ3個 神田

          職場から近いところに引っ越し、電車を使わなくなった。 引っ越した事は職場に言わず徒歩で通勤して定期代を奪取するようになり、何か言われたら会社が数年に渡って行っている著作権侵害をバラすぞと脅せばいい、と考えていた。 一応、医療系マーケティング資料制作などともっともらしい業務を銘打っているが、特別な知識を持つ者はおらず、400ページの販売資料のうち200ページほどは医学雑誌や診療ガイドライン等からの無断転載で埋める職場からの帰り道、神田の廃業した飲食店の店

          2021年1月 アサヒビール コップ3個 神田

          手漉き和紙のノート 2021年成人の日 世田谷区

          2021年の1月、正月気分を引きずったままの成人の日に世田谷区の住宅街を歩いていたところ、建売り住宅の玄関先に据え置かれた「よかったらもらって下さい!」ボックスから拾い上げた和紙のノートは、手漉きなのか、表紙に様々な植物が織り込まれているのが、特にシダ植物がメインに据えられているあたり化石を思わせた。 または琥珀に閉じ込められた虫などにも似ている。 要するに、紙なのに鉱物とか樹脂っぽい。 むかし読んだ本の中で、作者が「鉱物のような文章」という言

          手漉き和紙のノート 2021年成人の日 世田谷区

          お守り 様々な時期、各所にて

          落ちているお守り・お札は基本的に拾うのだが、特に信心はない。 拾う事に躊躇したら駄目で、見つけた瞬間に拾えたらそれは良いお守りとなるという程度の指針ならばあり、そういった意味で、近所のファミリーマート前、電信柱を御神木に変える勢いで突き刺さっていた画像の御札は、何だかもう凄すぎて拾えず、4日ほど通ったのだが「今の時点でおれは負けている。この強大なエナジーに」と拾得を諦めた物であり、実際にここ1年で拾った物は以下となる。 左より、 ・寳生寺 ・花畑大鷺神社 ・

          お守り 様々な時期、各所にて

          無印良品のテーブル 2020年12月 文京区

          前に使っていた机は、新宿で暮らしていたときに拾った鉄の脚部と、それとは違うタイミングだがやはり新宿で拾った天板を組み合わせたもので、サイズが上手く一致したところは気分が良かったが、実生活には小さかった。 特にご飯を食べる際、テーブル上のリモコンや箱ティッシュを避けなければ皿などが置けない事や、その逆に寝る時は枕元にティッシュが無いと鼻をかみたい時に手が届かないので、机自体をやや枕元の傍に寄せ、ティッシュを机の端に置く、といった手順を踏まなければ眠りにつけない点

          無印良品のテーブル 2020年12月 文京区

          燭台、そして反復の1年 2020年12月 文京区本郷カレー店前

          2020年の暮れ、安ローソンにピクルスなど買いに出た帰り、インドカレー店の前に置かれた「ご自由にお持ちください」ボックス」から金属製のカブトガニ・オブジェを拾ったのだが、「引っ越しに際し、物品を整理している」との旨が記載されていたため「この不要品は更新される筈」と察知、仕事帰りにその箱をチェックしに行く日々が続き、カブトガニから4日ほど後に燭台を頂戴する事となった。 この場合は実際に、数日後に燭台を獲得する結果へ結び付いたが、再び出向いたところで、同じ場所に

          燭台、そして反復の1年 2020年12月 文京区本郷カレー店前

          金属製カブトガニ 2020年12月 文京区本郷カレー店前

           2019年に転職したはいいのだが、無断転載とコピー&ペーストで作った医療関係の資材を、景気の良い製薬企業に法外な価格で売り付ける会社だった。  売り付けると言っても、数兆円規模の相手企業は殆ど公共事業感覚で、経済を回す視点でもって購入してくれているに過ぎず、恐らく大半のページは捲られる事なく書棚か倉庫に直行している筈だ。  違法性による後ろめたさや、一顧だにされない事からの自嘲的な空気が社内に充溢し、従業員の挙動がやけにコソコソとしており、みな声も小さい。そうかと思えば突

          金属製カブトガニ 2020年12月 文京区本郷カレー店前

          うさぎ柄リバーシブル巾着袋、新作昔話 2020年11月 東京都中央区大伝馬町

           明らかな不法投棄や、山中に置かれたものは迷わず拾う。  問題は都心だとかの、人通りの多い場所に置かれた、忘れ物なのか判別のつかない物品であり、基本的には一週間以上放置されていたら拾っても良い事としているのだが、特例として、雨が降っていても拾われずにいたら、仔犬・仔猫の類いを保護する要領で短縮して貰い受ける事にしている。  等と、独自のルールを設けてはいるが、そんなものは振り込め詐欺犯が「おれは身寄りのない、貧しい老人は狙わない」とでも言うような繰り言だとは一応、承知していな

          うさぎ柄リバーシブル巾着袋、新作昔話 2020年11月 東京都中央区大伝馬町

          【貰った&拾った】傘、錆 2020年11月 小豆島旭屋旅館~岡山県

           コロナ感染者数が一旦、落ち着いた感のあった2020年の11月に、香川県~小豆島~岡山県と3泊4日の旅行を行った。  確かにその時、ウイルスの伝播は落ち着いていた筈なので…(申し訳なさを表現)  小豆島で宿泊した「旭屋旅館」をチェックアウトする折、フロントの女将さんに「これから、どこに行くんですか」と聞かれ、小豆島に1686年(貞享3年)より続く、「小豆島八十八箇所遍路」の七十二番霊場である「笠ヶ瀧寺」奥の院に行く旨を伝えたところ、「今日は雨が降っているから、あそこの急坂は

          【貰った&拾った】傘、錆 2020年11月 小豆島旭屋旅館~岡山県