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困った子ではなく、困っている子

周りから外れた行動をする子をみると
大人はよく「困った子だ」と捉えます。
そして、困った振る舞いを
何とかしてやめさせたいと思い
注意や叱責が増えていきます。

ところが、子ども自身は
本当は、自分もみんなと同じように
褒められたいし
みんなから「好きだ」と言われたい
と思っています。
それなのに空回りばかりで、自暴自棄になり
困った振る舞いが増えるようになります。
そうやって、子どもは「困った子」として
生きることを始めるのです。

では「困った子」ではなく
「困っている子」と捉えてみたら
どうでしょう。
捉え方がほんの少し変わるだけで
大人の私たちの取る行動が変わります。
ちょっと解説してみたいと思います。

例えば、電車の中で目の不自由な人がいたら
手を貸してあげたくなりますよね。
大きなお腹を抱えた妊婦さんが乗ってきたら
席を譲ってあげたくなります。

困っている人がいたら
誰もが「助けてあげたい」と思うはず。
それは、相手が子どもであっても同じです。

どうしていいかわからず
知り得る限りの知恵を絞って対処するのですが
上手くいかず、大きな悲しみを背負いながら
助けてくれる人もいない中で
「自分が悪い」と考えているとしたら
どうでしょう。
それでも、何が悪いのかはわからないのです。
そんな気持ちでいるのだとしたら…。

どう振舞えばいいのかわからず
困っているのだとしたら
「困った子だ」と捉えることは
得策ではありません。
どうすればいいのか、子どもが理解できるように、伝え方に工夫が必要な
大人側の問題なのです。

子どもは、自分を理解してくれる
大人を探しています。
どうしようもなく困った時は
力を貸してくれる大人を求めます。
困っている原因を一緒に探し
解決策を考えてくれる大人を
求めているのです。

力が十分に備わっていない子どもに
問題の責任を背負わせるべきではありません。
ましてや、生まれてまだ
数年しかたっていないのに
大人を困らせる「困った子」として
人生を歩ませてはいけないのです。

これは子どもではなく、大人の問題。
イライラさせられることがあったら
是非「困った子」ではなく
「困っている子」と捉える
習慣を持ちましょう。
大人の捉え方ひとつで
子どもの自己像を傷つけることがありませんように。
困った時は「必ず助けてもらえる」と、大人を信頼できますように。
上手にSOSを出せる力を育ててあげたいと思います。

鶯千恭子(おうち きょうこ)

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