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 雑貨とは

 食器に興味を持ち出してから、雑貨について考えることが増えました。そんな中、三品輝起さんが書かれたすべての雑貨という本を拝読。私の持っている雑貨って何だろうという疑問の深淵にたどり着けたように思います。


 全てが理解出来たわけではないけれど、「あぁこういうことか」と腑に落ちました。私の興味のあるものって雑貨にカテゴライズされているけど、雑貨屋さんが好きといわれるとそうでもない。心の中のモヤモヤした感じを上手く説明してくれる感じ。


 何故私は雑貨屋さんがちょっと苦手なんだろう。自分なりに考えたところ、人の家に土足で踏み込んだような感覚を覚えるからではないか。店主の好きなものインテリアからキッチングッズまでを見る。これって人の本棚を見ると同じくらい、いやもっとプライベートなテリトリーに分け入った印象が強い。


 雑貨屋さんって場合によってはその人の主義主張や思想まで透けてしまいそうな空間。そこまで私は人の事を深く理解しようともしていない。立ち入るのに勇気も必要。チェーン店ほど商業的でない分より、一つ一つのアイテムに宿る念が強そうで・・・。


 どちらかというと食器専門店とかキッチングッズ専門店のほうがまだ入りやすい。困ったことがあったら、店員さんにもその場で聞けるので。雑貨とはなんとなくおしゃれで買っていいものではないような物々しい雰囲気すらも漂っている。


 三品さんは「すべてのものが雑貨化している」と本の中で書かれていた。雑貨化した商品について、私はどう扱ったらいいのか分からない。商品にまつわる過度に重たいストーリーも引き受かられず、何となく流行にのせられ、これからも踊らされていくのか。


 そしてサブカル界のトレンドもめまぐるしく、急に真逆の事言いだしたり若干ついていけない私。自分の目で商品を本当に選べてるのかな、と不安にもなりました。ネットの普及って人間の即物的な欲求をあぶりだした。欲望に忠実な消費者って最後に行きつくのはどこ?最終的には人に売りつける側になることかもしれません。ミイラ取りがミイラになった。インフルエンサーなどが、その筆頭ではないでしょうか。


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