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科学だけじゃつまらない

 生まれてくる前から「こういう子供が欲しい」と外国では生殖医療が随分進んでいるとか。でもそれって怖くないですか?「この数値は高い子が欲しい」からいずれはどんどん求めるものが増えてとんでもない事態になりそう。


 育てるというより、はなから完璧な新生児を望むって違うような気がします。富裕層の方がそういうのには、熱心だと思うけれど・・・。お受験戦争でも子供が疲弊しているのに、今度は一体何を始めるつもりなんだ。


 こんな子が欲しいあんな子が欲しいの暴走ってまた家族にも亀裂が入るかもしれない。日本のバラエティー番組でも特集されていると、微妙な気分になります。そしてそういう事をおっしゃっているのが、お医者さんだったりすると尚更怖い。往々にして医師が番組に呼ばれて解説しているわけですが・・・。


 ビジネスとしては、お金になっても倫理的にどうかなぁ。というかそこをお金にして欲しくない。なんだか生殖への冒涜に感じます。デザイナーズベイビーとかいわれると恐怖感さえ漂う。赤ちゃんってそういうんじゃないだろうに。


 デザイナーズの後にくる言葉は、せいぜいマンションや銭湯だろう。そこに生物を持ってくるのは、極めて無粋であります。赤ちゃんポストという呼称もなんとかならんのか。赤ちゃんをまるでもの扱いに違和感を隠し切れない。これは言葉狩りとはまた違うつもり。表現があまりにも稚拙ではないかと度々思うのです。


 欧米と日本って子供に対する思い入れが、全然違うんだな。改めてしみじみ思います。国際結婚の難しさもここら辺に如実に表れてますよね。生殖医療にまつわる危険な風潮って、育てる側の一方的な責任逃れのように見えなくもない。


 いくら遺伝やなんだで上手く美味しいとこどりだけしようとしても、そんな思うようにいかないのは明白。こういう流れは早く廃れて欲しいです。

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