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能登は優しや 土までも

23日8時過ぎに、金沢駅前のドーミーイン金沢を出て、中能登町役場に向かった。金沢市街を抜けて、"のと里山海道"を走る。
生憎の曇り空で、風光明媚な風景は見ることはできなかったが、風もなく穏やかな海岸線に沿った海浜道路を走ることができた。

のと里山海道は、金沢と能登半島とを直結する自動車専用道路です。

昭和57年に能登有料道路として全線開通し、地方道路公社が運営する路線としては稀な低料金で石川県民の生活や産業活動、観光に大きな役割を果たしてきました。

平成25年3月31日正午の無料化にあわせ、県が管理する能登有料道路と国が管理する能越自動車道穴水道路の名称を、公募で決定し、豊かな自然や素朴さといった能登のイメージが伝わり親しみやすい、ふるさと紀行『のと里山海道』として、新たな一歩を踏み出しました。

「日本の道100選」にも選ばれた風光明媚な道路です。

夕暮れ時には日本海に沈む美しい夕陽が見られ、夏の夜には、沖合に浮かぶイカ釣り漁船の漁り火が幻想的に輝いています。
金沢市粟崎から羽咋市までの約30kmは、内灘砂丘をはじめとする丘陵地帯を通り、すぐ横に海岸線を眺めながら走ることができます。日本海と砂浜、砂丘の緑の松林などが美しく、夏場はマリンスポーツや海水浴を楽しむ人たちを見ることもできます。

能登へ誘う「みち」

千里浜なぎさドライブウェイや千枚田、揚げ浜式塩田、農家民宿群 春蘭の里など、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」や日本の素朴な原風景が残る「ふるさと」である能登へ誘う「みち」です。

9時20分、中能登町役場に到着する。金沢から中能登まで、1時間半弱の旅だ。
私が能登に住んでいた時は、金沢に出るのは専ら国鉄七尾線だった。各駅停車の鈍行、気動車で、能登部駅から金沢駅まで約1時間半掛かった。
今から思うとそれも風情があって、「能登に帰ってきた」と思う([OUEN 塾 in 金沢/石川]で能登訪問の行き先は七尾だったから、特急の"サンダーバード"か"能登かがり火"に乗車した。気動車での各駅停車の旅は懐かしい)。

今は"のと里山海道"が開通して、この道がふるさと能登に誘ってくれる。この道の先に、"能登は優しや土までも"の能登がある。

役場の皆さんにさまざまなお話しをお聞きする。
能登の人たちは、皆さん、素朴で、心優しく、あたたかい人たちばかりだ。まさに、"能登は優しや土までも"の諺通りだ。同行した皆んなは、異口同音に、能登人のそんな性格を言葉に発する。それを聞いて、私はなぜか嬉しくなる。「私はこの能登に生まれて育ったんだな。私の原点は能登にあるんだな」と誇らしい心持ちになる。やっぱり、私の原点は能登だ。

今日は石川県出張の最終日の3日目だ。高校同期の岡さん(岡組会長)を訪問した後、その足で七尾市に向かう。七尾市は中能登町の隣。能登の中心の街だ。中能登地域から能登を復興させるにあたり、中能登町と七尾市の固いタッグが不可欠だ。今日は、そのベースづくりの七尾市訪問になる。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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