子宮全摘後の患者から見た子供の話①

私は47歳で未婚・子なしでかつ失業者(SNEP=家族以外に話相手がいない孤立無業者)や職場の同僚や友人グループの前で子供の話をされると社会的に疎外されて気がひけるが、多発性子宮筋腫とその炎症によって子宮全摘手術をしてからかなり敏感になってきた。

就職氷河期で四年制大学を現役で入学できない熾烈な競争世代に生まれており、詰め込み教育が原因による脱落思考が影響していると思う。

世間では勉強ができて優良企業に就職出来たり、何らかの才能があって生き残っている人達に目を向けられることで親孝行しているという話を耳にしており、両親に迷惑をかけたことが多々ある。

初職で入社3〜4年目で結婚して退職するのは当時では当たり前のことであり、宿場で手当たり次第で未婚の男性を探して結婚することを夢見ていた時期があった。

そうすれば精神的に楽になるという甘い考えから初職を自己都合退職した翌年に改正男女雇用均等法の影響で結婚の有無に関わらず、ずっと働かなければならなり、お茶飲み話で子供の話を耳にすることが多くなった。

また、学校を卒業してからすぐにデキ婚した友達が多く、Facebookで子供の話をしている話をめにし、辟易してしていた。

それに27歳の頃に実姉が結婚すると言われた時に、実姉を含めた全ての人達から遅れを取っていると感じて自棄になっていた状態が長引き、婚期や妊娠する機会を逃してしまった。

前職で4歳年下の元女性出向社員が毎日のように旦那さんやお子様の話を毎日聞かされており、世間的に不幸な状況に置かれてる人がいる前でするなと言いたかったものの、出産してから独身時のように家族中心の生活に追われていている状況になってしまったことによって、必然的にその話題しか提供できないのではないかと考えられる。

5年前にFacebookで再開した友人に同じ年に自死した親友のことで彼女を含めた他の仲間にそれだったら連絡が取れるのではないかと話したら、親友は別の友人の話題が子供の話ばかりしていているから、登録して閲覧しても気がひけるから彼女には勧められないということから、私同様、競争社会に関することで敏感な性格であるということは承知だった。

子持ち既婚女性=幸せな人生を送っているという図式は昭和の時代から引きずっており、最近は夫側の失業や不本意な離婚等で幸福度が何とも言えなくなったが、入院中にその友人に別の友人が上のお子さんがもうすぐ中学生になるのにまだFacebookでもう子供の話をしなくなったのかと訊いたらまだしていると聞かされたのにはとても驚いた。

子供が大きくなったからネタ切れになって更新しなくなったのだろうと思っていたが、専業主婦で今の私みたく、実在の人間関係では家族以外のことに接触できない反動からネットで晴らしているのではないか。

反面、表題のことを経験してから子持ちの友人や元出向社員だけでなく、人生のライフイベントを経験をした人達からそれが出来なかったことで色眼鏡で見られるのではないかと不安がある。

実際にされたら直接やめて欲しいと言いたいところだが、私の方から接しないというより今の生活に満足できない精神的に不自由な生活を強いられていることを会話等で晴らしているといういうことを同様な環境に置かれている者としては十分に理解できる。


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只今失業中で高齢家族に合わせた生活を強いられており、取材する時間と費用がない状態で2時間という短時間で執筆しなければならない厳しい状況です。 主たるジャンルはいじめ、ハラスメント等の労働・社会問題を過去の回想を基にして執筆しております。