次回の出典でやるべきこと備忘録 #技術書典5

今回のサークル参加、結果的にはうまくいったものの、いろいろ反省点があったので、次回にこれやりたいと思ったことを忘れないうちにメモしておきます。

1. 当日、開場と同時に電子版を BOOTH でも販売開始する

こちらの記事を読ませていただいて、そうすべきと思いました。@shu223 さんは前日から販売されていたようでしたが。前日と言わず、当日の早い段階でネット販売を開始するべき理由はふたつ。

 ・販売機会の損失を防ぐ
 ・早く参戦することで、特集ページのファーストビューに近いポジションをキープする

ひとつめはもう説明の余地はないでしょう。技術書典がいちばん盛り上がるのは開催日当日で、Twitter のタイムラインを見て現地に行かなかった人や地方在住の人たちが「いいなー。自分も参加して買いたかったな―」と考えるときでもあります。

そんなときに「すみません、ネット販売は後日あらためて」なんていうのはありえません。人の気持ちは冷めやすく、買いたいと思った気持ちを後日までおぼえていてくれる保証はないのです。買いたいと思ったときに即座に買えるようにしておいてあげるべきです。事実、@shu223 さんは開催日に会場で売った額の 1/3 を BOOTH でも同日だけで売り上げています。

そしてふたつめ。BOOTH では技術書典に合わせて特集ページが作られます。今回ならこれ↓

そしてデフォルトでは「人気順」、おそらくトータルで売れた部数が多いほど並び順が早くなります。さらに1ページは4列×5行で、上位20のタイトルまでしかページ送りなしに見ることができません。

技術書典に行けなかった人、行ったけどチェックし忘れたものを改めて買おうと思う人がまず訪れるのがこのページ。そこでファーストビューに近ければ近いほど、好循環で売れ続けます。

今回、私が BOOTH に出品したのは技術書典5翌日の10月9日のお昼過ぎごろ。Twitter での告知がありがたくも広く拡散されたおかげか、早々に2ページ目の後半、35位あたりにつけました。

そこからじりじりと順位を上げ、出品から5日目にしてようやく1ページめの17位に入りました。ですがここまで BOOTH で販売できたのは、開催日当日に出た部数の 1/4 ほど。開場と同時に出品していれば、と悔やまれます。

2. 見本誌は最初から1タイトルにつき2部以上用意する

ブースにて、見本誌は最初は1部ずつ用意していました。下の写真のようにブックカバーをかけて「みほん」というシールを貼って、平積みにした本の前に立てかけていました。

最初の2時間はほぼ指名買いで、見本誌を見るまでもなく「〇〇と△△ください!」と指名買いでちょうどの金額のお札を持った人たちが次々と訪れてくれました。しかしそのゴールデンタイムが過ぎると、事前チェックしていた目当ての本を買ったけど、まだ他に何かよさそうな本はないかなとブラブラしている人たちがブースに立ち寄るようになります。

彼ら彼女らはまず見本誌を見ます。じっくり読んで、買う価値のある本かどうか見極めるために。ですので見本誌を手に取ったらなかなか離してくれません。そうすると、その後ろで「ちょっとおもしろそうな本だけどどうしようかな」と思ってた人たちが「見本誌ふさがってるなー、じゃあいいか」と離れていってしまいます。

この現象に気づきながらもブックカバーがなかったり、おつりや電子決済の対応に手がふさがっていて見本誌をなかなか増やせず、ブックカバーなしで「みほん」のシールを貼ったものを追加で出したのはそうとう後になってしまいました。

ブックカバーがかかってないので、「見本誌こちらにもありますよー」と声をかけなければ、それがなかなか見本誌だと気づいてくれなかったり、これでかなりお客を逃してしまったのではと思われます。

3. おしながきとポスタースタンドを用意する

「おしながき」とは当日の頒布物を記載したもので、イベント参加者にとっては当日のお買いものの大事な手がかりとなるものです。これがうちのブースでは貧弱でした。

「おしながき」なるものの存在を知ったのが開催日の2日前で、とりあえず作ってみようとはしたものの、なかなかいい感じのものが作れない。下の写真を見てください。これがお手本となる「おしながき」です。

そして他のブースを見て思いましたが、特大のB1 / B2サイズポスターのインパクトは大きかった。あれがあればどこからでも目を引きます。ただしあれだけのサイズのポスターを固定するためのグッズはそうないし、さらに持ち運びも考慮されたものとなるとさらに少ない。後日いろいろ調べた結果、「PO.SU.TA」というポスタースタンドが同人誌即売会ではよく使われているようでした。

次回こそはこれを買って、下の記事でちゃんと勉強して作ったおしながきの特大ポスターを掲示するぞ。

3. 売れ残った紙の書籍は、その大部分を「とらのあな」で委託販売する

ダウンロード販売において、出典者にとって BOOTH は手数料の安さも含めてデファクトスタンダードの地位にあると言っていいでしょう。しかし物理本についてはそれは当てはまりません。ダウンロード販売が便利過ぎるがゆえ、なかなか紙の本は捌けないのです。

そのうえ、BOOTH さんの倉庫サービスは廉価で送る手続きも簡単ですが、入荷作業が悠長すぎます。入荷作業開始の連絡が入ったのが2日後の10月10日。さらにその文面には、

入荷完了は、本日より16営業日(土日含まず)以内を予定しております。

とあります。気が長いな!
そして入荷が完了するまで、注文はできても発送はされませんし、「入荷までに時間がかかります」と注文ボタンの上に表示され続けて購買意欲を削いでくれます。

いっぽうで「とらのあな」さんは、10月11日の時点でこんなツイートを。

作業も早いですし、物理本は現品が手に取れたほうが絶対売れやすいし、さらにこんな POP までつけて販促してくれる。あー、こちらに預けたほうがよかったなと今は後悔してます。

4. 電子決済の方法を絞る

具体的には、電子決済は公式の「かんたん後払い」だけ対応すればいいと思います。今回 Pixiv PAY にも対応したのですが、これがオペレーションが大変でした。使ってない方は、下の動画(44秒あたりから)を見ればわかると思います。

かんたん後払いは、購入者のスマホだけ見ていればオペレーションが完結します。購入者のスマホ画面を見せてもらい、「こちらを選択して購入ボタンを押して、動物が表示されれば購入完了です」と、スムーズに説明できますし、出品側に操作がほぼ必要ありません。

現金と比べればそれでも手間はかかりますが、この支払いシステムのおかげで頒布にいくらかブーストがかかっている手応えはありますし、それを考えればそれほどのコストにはなりません。

Pixiv PAY は販売の都度、スマホを取り出してアプリを起動、自分で売りたいアイテムを選択して QR コードを生成、購入者に自分のスマホでそれを読み取ってもらうというプロセスが発生します。手間も大きければ時間もかかります。正直なところ、「Pixiv PAY で」と言われるのがプレッシャーでした。

それでも、300人近い購入者さんたちの中で Pixiv PAY で支払われた方は5人だけだったので、ストレスもそれほどではありませんでしたけど。(かんたん後払いは全体の3〜4割ほど)

売り子さんの負担を考えても、次回からは電子決済はかんたん後払いのひとつだけにしようと思います。(もしくは、Pixiv PAY のオペレーションが改善されれば使い続ける選択肢もあります)

5. 自分の名刺を用意する

フリーランスのくせに名刺を持たない私が言語道断なんですが。これはもちろん、他の出典者さんたちとのご挨拶のためでもありますし、買っていただいた方にフリーランスとして後々お仕事をいただけるかもしれないご縁作りのためでもあります。

また出版社さんに声をかけられたときも、先方の名刺の裏に色マジックで自分のメアドを書くという、社会人にあるまじき失礼な挨拶の仕方をしてしまったのは深く反省すべきところ。

次からはちゃんと名刺を作って持っていきます。

6. 会場への荷物はキャスター付きのスーツケースに入れて行く

何を思ったか当日の私は、スポーツボストンバッグにブース設営のための荷物を入れて行きました。朝の元気なうちはまだ良かったんですが、1日じゅう接客・販売して疲れた体に、さらに戦利品の技術書が詰め込まれたバッグは並大抵の重さではなく、肩に食い込ませながら死ぬ思いをして家までの長い道のりを歩きました。

そういえば『げんしけん』でもコミケの搬入でスーツケースを使っていた描写があったような。次回から私もそうします。

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大岡由佳

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