白髪

アナタの白髪が多い理由。白髪を防ぐ為の4つの方法。

ハイライト
・ストレス、喫煙、甲状腺疾患は白髪を増やす
・ゴマや海苔は、ほとんど効果がなさそう
・クズやパントテン酸は比較的オススメのサプリ

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白髪なんて全然気にしてねぇし!!

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昨日、髪を切りに行ったときにいつもの美容師さんじゃなく、初めての美容師さんに当たった時に、髪をいじりながら言われた一言。”白髪多いですね”

いや、別に気にしてないし!前からだし!なんなら高校くらいから白髪多かったし!と思いましたが、反抗心が出るということは意外と気にしてたんだなぁとなんだかしみじみ(笑)

私の得意なことは、たくさんの論文の中から情報を見つけ出してシェアする事。今日は白髪の原因と、白髪を防ぐ為の方法をシェアしていきます。

白髪が気になっているヒト必見の内容となっておりますのでお見逃しなく!


そもそも白髪の原因って何なの?

■ストレス

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2013年の研究では、ストレスによってマウスの毛包の幹細胞が少なくなっていくことが明らかになっています。ストレスを感じやすければ、早く老化し、髪も白髪になっていくということです。

もちろん、マウス上の実験ですから、人間に直接適応できるワケではありません。しかし、ストレスが白髪に大きくかかわっている可能性は高いといえます。


■喫煙

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2013年の研究によると、喫煙者は喫煙しない人に比べて若白髪となる確率が2.5倍も高いことが示されています。

タバコにはたくさんの酸化物質が含まれているため、その酸化物質により、髪の色素を作り出すメラノサイトが壊されてしまうことがその原因と考えられています。

さらに、タバコには血管を収縮させる効果があり、毛包への血流を現象させ、脱毛を引き起こす可能性があるとも言われており、髪に関して悪い影響しかないことが明らかになっています。


■甲状腺疾患

甲状腺の機能が異常となっているとき、髪の色素:メラニンの生成が減少してしまうことがあります。したがって、白髪が出てくる可能性は高いのです。家系に甲状腺疾患を持つ人がいる場合などは、早めに受診しておくべきかもしれません。


■その他

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1.遺伝
遺伝の力は偉大です。親やおじいさんが白髪の場合、早く白髪になってしまう可能性は高いでしょう。これはどうしようもありません。
2.自己免疫疾患
自己免疫疾患は、体の免疫システムが自分の細胞を攻撃してしまう病気です。これらの病気により白髪になってしまう可能性は高いといえます。


海苔・海藻・ゴマが効果あるってホントなの!?

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今回調べた時点では、海藻やゴマに白髪を黒髪にする効果があるという研究は見つかりませんでした。効果が確実といえるくらいまで実証されている理論の場合、PubMedで検索してヒット”0”というのは通常あり得ません。

したがって、ゴマや海苔が白髪に効くというのは迷信やウワサ話程度のモノと結論しておきます。


白髪になるのは普通のこと?

髪が白くなっていく年齢は、日本人男性:30~34歳、女性では35~39歳が平均値です。50歳までに25%程度のヒトが白髪になるといわれています

しかし、早い人は10代後半、遅い人は90歳から白髪になるヒトもいるため、いつから白髪か?ということを気にする必要はありません。


白髪のヒトが使っても損はないサプリ

1.ビタミンB12 ■推奨度:C+

ビタミンB12が不足しているヒトの爪や髪は、色素が薄くなってしまいます。それによって白髪となってしまうことが良く知られています。(*6)

全ての白髪にビタミンB12が効くわけではありませんが、ビタミンB12が不足しがちな、偏った食生活をしている人には必須のサプリといえるでしょう。

神経や血管の発達に重要とされるビタミンB12は、病院ではよく神経痛やしびれの症状に使われることがあります。あらかじめとっておいても損はない成分として挙げておきますね!


2.パントテン酸カルシウム ■推奨度:C

パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれているほど人体に密接にかかわっている栄養素です。不足すると脱毛や頭痛、末梢神経障害などを引き起こすので、摂っておいても損がないのは間違いない成分です。

一応、ヒトを対象とした実験で白髪を黒髪にするというデータがあります(*2)しかし、今のところ大規模な試験が行われていないことや、効かなかったというデータも存在します。

したがって、これを飲めば何もしなくていい!というワケではありません。

白髪で悩んでいる人が摂っても損がないサプリというのは間違いありませんから、一応ご紹介!


3.クズ・カッコン 推奨度:C++

クズは、葛根(カッコン)とも呼ばれ、日本では生薬成分として古くから重宝されてきた植物です。葛根湯という風邪に使われる漢方薬は日本人なら誰でも知っているくらい有名です。

葛根を主成分とする薬を44人の女性に飲んでもらった実験では、飲まなかった人たちよりも、白髪が統計的に優位に減少したことが示されています。(*7)

薬として摂るというよりは、寒い時期にくず湯として飲んだり、暑い日にくずきりとして摂ったりすると良いかもしれません。


まとめ

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白髪は病気ではなく、身体への悪影響が少ないこと。さらに、白髪には染めてしまうという解決法もあるため、現段階では詳しい研究がほとんどありません。

今のところ、

禁煙 > クズ > ビタミンB12 >パントテン酸カルシウム

の順番でオススメなのですが、科学的な絶対的根拠があるとはまだまだ言えない状態です。今後の研究次第で新しい方法が出てくる可能性もあります。

今の段階での白髪の原因と対策!ということで、まとめておきました。

もし、ほかの方法が見つかったらまた紹介させていただきます。

ほかの方法を知っている人は、ぜひコメント欄にて教えてくださいね!



ーーーーー おしまい ーーーーー

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。

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引用

1.Brandaleone, Harold, Elizabeth Main, and J. Murray Steele. "The effect of calcium pantothenate and paraaminobenzoic acid on gray hair in man. A study on a group of young and older individuals." American Journal of Medical Sciences 208 (1944): 315-321.

2.Pasricha, S. J. "Successful Treatment of Grey Hairs with High Dose Calcium Pantothenate." Indian Journal of Dermatology, Venereology, and Leprology 47.6 (1981): 311.

3.Pandhi, Deepika, and Deepshikha Khanna. "Premature graying of hair." Indian Journal of Dermatology, Venereology, and Leprology 79.5 (2013): 641.

4.Chou, Wei Chin, et al. "Direct migration of follicular melanocyte stem cells to the epidermis after wounding or UVB irradiation is dependent on Mc1r signaling." Nature medicine 19.7 (2013): 924.

5.Zayed, Ayman A., et al. "Smokers’ hair: Does smoking cause premature hair graying?." Indian dermatology online journal 4.2 (2013): 90.

6.Noppakun, Nopadon, and Daratana Swasdikul. "Reversible hyperpigmentation of skin and nails with white hair due to vitamin B12 deficiency." Archives of dermatology 122.8 (1986): 896-899.

7.Jo, Seong Jin, et al. "Efficacy and safety of pueraria lobata extract in gray hair prevention: A randomized, double-blind, placebo-controlled study." Annals of dermatology 25.2 (2013): 218-222.

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