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コロナ渦で広がる「見えない格差」とは?

こんばんにちは。全国梅雨入りしたりしなかったり。今日は暴風雨に拭かれてビショビショのはがくんです。

雨粒が横殴りに降り注ぐ姿が、コロナで起こった社会への暴風のように思える今だから。日本という国がどう変化していくかわからない今だから。世界の変わり目にいる今だからこそ、その変化をしっかり考えなくてはいけないんだと思います。みなさんの目には、季節と同じく変化していく社会がどのように映っていますか?

今回、池松潤さんが”コロナ渦で広がる「見えない格差」”という記事を書いてくれていました。私は社会や経済全体のような大きな枠をとらえるよりも、「自分」がどう生きるのかという点にフォーカスして記事を書いたことがあるのですが、改めて社会全体がどのように変わっているのかを考えてみる良い機会だと思ったのでまとめておきます。


今日明日にも、職を失うヒトがいるかもしれません。

1年後かもしれません。5年後?10年後はどうでしょう。

これだけ社会が激動の変化を迎えている今だから。

きっと、「生き方」は大きく変わるでしょう。


■一生働かないアリは10%

アリやハチの70%はたいして仕事をせず、10%は一生働きません。

総務省の労働力調査によると2020年5月29日の段階で、日本人の完全失業率は2.6%です。

アメリカ2月の失業率は3.5%でしたが、新型コロナウイルスの影響により、4月には14.7%に急増しました。これは1930年の世界恐慌以来の数値だそうです。

*完全失業率=15歳以上の働く意欲のある人(労働力人口)のうち、仕事を探しても仕事に就くことのできない人(完全失業者)の割合。

さて、コロナ渦において企業に急激に進んだのがテレワークです。オンラインで会議を始めとする仕事上のコミュニケーションを推進する事業が爆発的に普及しています。

公益財団法人:日本生産性本部が行った調査によると、テレワークに肯定的な意見をもつヒトは6割以上もいるとのこと。

高額なオフィスの維持費などの物理的コストを考えても、ポストコロナ時代の働き方は、コロナ前の時代よりも確実にオンラインにシフトしていきます。子どもが考えてもわかる事実です。

小学校で体育の授業をしています。
「密!」と注意された子どもが大人になった時、
積極的に人と接触する職を選びたがるでしょうか?


■職のオンライン化が進み、見えてくる格差

「働かないヒト」が可視化するのです。チャットツールやデジタルデータのやり取りは、カンタンに可視化できます。数値化できます。業績は全て管理できるようになります。パフォーマンスが出ていないヒトは、どうなるでしょうか?

アリの社会では、一生働かないアリが10%。積極的には働かないアリが70%です。日本人の完全失業率は今のところ2.6%。でも、アメリカの失業率は14.7%です。

これからも日本は失業率を2.6%に抑えることができるのでしょうか。

残念ながら、答えはNoです。

考えてみてください。企業はなるべく人件費を最小限にして、最大の利益を出すための組織です。必要人員が少なくていいことが分かれば、当然削減します。

しかし、失望する必要はありません。

アリさん

https://www.hokudai.ac.jp/news/121207_pr_agr.pdf より引用

働きアリと働かないアリをそれぞれ別のグループに分けると、もとのグループの比に働くアリと働かないアリが発生します。

人間社会では、おそらくA社で働かない(働けない)ヒトがB社で働くようになるはずです。そこで成果を出せる人もいれば、成果を出せずにC社に行くヒトもいるでしょう。

コロナ時代に発生する「格差」とは、
流動的に移り変わる職環境に適応できる人物と、
できない人物の差
なのではないでしょうか。

次は、社会全体を3つのタイプに分けて考えてみます。

■3つのタイプからみる社会構造の変化

国家には、3つのタイプがあります。

君主制
寡頭制 ≒ 貴族制
民主制

誤解を恐れず、ざっくばらんに説明します。

君主制とは、王様がいる国です。王様のいうことはゼッターイってやつ。王様に能力と人望があるうちは繁栄しますが、たいてい世襲制にするせいで無能が王になって崩壊します。

寡頭制≒貴族制とは少数のお偉いグループが国を仕切ります。パワーバランスが拮抗しているとうまいこと競争して繁栄しますが、権力争いによって崩壊します。

民主制とは、権力を民衆に分散している国です。権力による不平等に強いものの、何も決まらず崩壊します。

コミュニティとは、国とは、社会とは、この3つのタイプを行ったり来たりしながら形成されていきます。

この考え方を使って、「企業」について考えてみましょう。

高度経済成長期における大企業には、強い社長が存在していました。彼らが王様です。王様にはリーダーシップがあり、自動車・ラジオ・ウォークマンなど工業的な実績もどんどん積み上げられることで、絶対的な信頼感がありました。頑張って大学まで行って、大企業に就職してしまえば、人生は成功の時代です。

しかし現代はそんな時代ではありません。大企業でも倒産しかねない。そんなことをにおわせるニュースが毎日のように目に飛び込んできます。

そんな今、インターネットを騒がせている現象。それがオンラインサロンです。

今話題の渡部健・・・のサロンは解散したようですが、ホリエモンのHIU、西野亮廣のエンタメ研究所、中田敦彦のPROGRESS、箕輪厚介の箕輪編集室など、さまざまな「貴族」が各々のコミュニティを創設し、支持を獲得。万人スケールで人を集め、話題を賑わせています。

フリーランスも、昔は就職できないヒトがやるもの。信頼できない、仕事を任せられないという立場の時代が続きました。しかし今ではフリーランスを好んで選択している人も増えています。フリーランスで有名なヒトといえばマナブくんあたりでしょうか。彼を目指してフリーランスに夢を持っている人も多いかもしれません。

また、今はフリーランスと呼ばれているワケではありませんが、「ネットでバズりを稼ぎにしているヒト」も民主制グループに入るでしょう。

・君主制(大企業で生きる)
・寡頭制(中小企業やオンラインサロンで生きる)
・民主制(フリーランスや個人として生きる)

これまでは、どれか1つを選ぶのが人生でした。

しかし、テクノロジーが進化し、物理的距離よりも「なにができるか」「なにがしたいか」を選択できる今、わざわざ1つを選んで選択肢を狭めたいと思うヒトがどのくらいいるのでしょうか。

今後は流動的にそれらを行き来したり、もしくは同時に2つ以上のコミュニティで存在することが、最大利益となるはずです。

人生という長いスパンで1つの企業に勤める時代が終わっただけではありません。一生フリーランスも、オンラインサロンオンリーで生きるのも難しい時代です。だって、世界は変化するのだから。

やはり、コロナ時代に発生する「格差」とは、流動的に移り変わる職環境に適応できる人物と、できない人物の差なのではないでしょうか。


■仕事は生きる術になるか

オンラインサロンだけじゃ生きていけないじゃないか!と思うかもしれませんが、実は大規模なコミュニティなら発生する仕事に対する報酬があるので生きていける可能性はあります。

しかし、就職やフリーランスよりも収入が安定しない場合もあるでしょう。ここで、豊かに生きる方法を考えてみるべきでしょう。

仕事には、「お金」「やりがい」「人間関係」の3つの要素があります。しかし、君主制、寡頭制、民主制の3タイプが同時に存在しうる世界では、それぞれを分けて考える事も重要です。

収入の安定性で言えば、やはり君主(大企業)の安定性が好ましいヒトもいるでしょう。フリーランスや起業家としてガッツリ稼ぎたいと思うヒトもいるでしょう。

しかし、やりがいについては案外、尊敬できる自分の選んだヒトと何かをつくれるオンラインサロンが最強かもしれません。人間関係だって、主催者や主催者を好きなヒト(好みの合うヒト)と繋がることができるのだから、オンラインサロンが最強でしょう。

それぞれの幸せ要素を分けて、自分はどんなバランスで人生をおくっていくのかを考えないと、破綻します。

おそらく1つのコミュニティだけですべての幸せを手に入れられる時代は、もう終わりました。そして、今後生きているうちに来ることもないでしょう。


■自分ブランドの必要性

池松さんの記事の中では、もっと具体的にインターネットやSNSとどう向き合うべきか。情報の交換の中で生まれる格差とは何かについて深い考察がなされています。

就職が最強だった時代が終わった事は、コロナによって自明の理になりました。それは、昔からわかっていたのに認めたくなかった事実です。しかしそれを受け止めなくてはならない時が来てしまったのです。

・君主制(大企業で生きる)
・寡頭制(中小企業やオンラインサロンで生きる)
・民主制(フリーランスや個人として生きる)

私は3つのタイプに分類しました。これらが移り変わっていきます。たまにはオーバーラップしながら、その時のベストを選び取っていく時代です。そして、どのタイプを選ぶにしても「自分ブランド」があるかどうかが重要です。

寡頭制と民主制が現代に成り立つためには、インターネットが不可欠です。自分が何者か。何をしてきた人物か。どういう人格なのか。知ってもらうことで、つながりが生まれます。そのために「自分ブランド」を育てることは重要なのです。

「どう発信するか」

「何を発信するか」

「何を交換するか」

それは池松さんの記事の方に詳しく載っています。

そちらをぜひ読んでみてください。


情報と幸せに向き合うための方法、についても書きたかったのですが、長くなってきたのでまた別の機会に。コメントをもらえたら優先度上げて書きます!

ではまた!


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