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民主主義のメモ

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民主主義について、ニュースで考える。
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2019年1月の記事一覧

アニエス・アンベール『レジスタンス女性の手記』を読む

▼〈許されるのは眼差し、ただそれだけ!〉とアニエスは綴った。 ▼東洋書林から出ているアニ…

虐待で死んだ「外国人の子」の件

▼前回のメモで紹介した外国人の子がたくさん就学不明になっているという記事は、 同じ日付の…

全国に就学不明の「外国人の子」が1万6000人いる件

▼前回のメモで紹介した毎日新聞記事に、〈日本に住民登録があり、学校に通っているかどうか確…

多くの自治体が「外国人」の子どもを把握していない件

▼「外国人」の子どもの所在について、日本の自治体の多くが、まともに把握していないことが、…

テロの原因は「宗教の外側」にあるという見方について

▼テロの原因は宗教だろうか。それ以外だろうか。もし、特定の「宗教」「宗派」を槍玉にあげて…

児童虐待がなくならない「構造」と、「論理」が重要である件

▼児童虐待の悲惨なニュースが続いている。『文藝春秋オピニオン 2019年の論点100』に…

1000年前の人の知恵に度肝を抜かれた件

▼度肝を抜かれた、という表現は、新聞記事ではそうそうお目にかかれない。2018年1月4日付の朝日新聞に「度肝を抜かれた」人のコメントが紹介されていた。 シリーズ〈平成とは〉。見出しは〈この街で 暮らし続けるために/自然を読んだ「千年村」 災害・戦乱を越え〉(永井靖二記者) 〈千年以上も存続してきたムラには、なにか秘密があるのではないかーー。  早稲田大教授の中谷礼仁(のりひと)らのグループは、地域社会の生存条件を解き明かす「千年村プロジェクト」に取り組む。災害や戦乱を越

日本が優生思想を合法化していた件

▼このごろ、いいかげんな公務員たちのさまざまな仕事ぶりがニュースになっているが、去年明ら…

Tカードの個人情報が捜査当局にダダ洩れしている件

▼先日、2019年1月4日付の各紙に、検察が顧客情報の入手方法をリスト化し、300社弱か…

アパートの大家さんと不動産屋が「外国人」に部屋を貸さない件

▼2019年の全国紙の新年号で、日経新聞と毎日新聞が、アパートの大家さんや不動産屋が「外…

検察が顧客情報の入手方法をリスト化している件

▼全国紙では目立たないが、複数の県紙やブロック紙で1面トップになった共同通信配信の記事が…

NHK「平成ネット史(仮)」が面白い

▼NHKの「平成ネット史(仮)」が面白い。 再放送は今後予定されていないようだが、録画し…

「日本語」と「通訳」の間 2019年の成人式に考える

▼今年、成人式を迎えた人は、東京の新宿区では約半分が外国人だったそうだ。 〈新宿の新成人…

「がん」の擬似科学にご用心ーー林田哲氏の「論点100」に学ぶ

▼松田美佐氏の『うわさとは何か』を紹介した時、「あいまいさへの耐性」というキーワードに焦点を当てた。 ▼この「あいまいさ」につけこむ商売が、『文藝春秋オピニオン 2019年の論点100』で紹介されていた。慶應義塾大学病院ブレストセンター長である林田哲氏の論考。 〈がん治療になぜ疑似科学が跋扈(ばっこ)するのか〉 ▼疑似科学がのさばる理由は、「医療に内在する伝統・経験の蓄積」と、「現代科学」との間に、境界線があり、その境界線が「曖昧(あいまい)」だからだという。 〈例え