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民主主義のメモ

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民主主義について、ニュースで考える。
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#日本人

終戦記念日の新聞を読む2019(3)日本経済新聞「春秋」~敗戦で救われた件

▼「終戦記念日のコラムを読む」と題して、1回目は高知新聞の「小社会」を、2回目は愛媛新聞…

終戦記念日の新聞を読む2019(1)高知新聞「小社会」~特攻した子の親

▼ふと気がついた時、オンラインで読めるブロック紙、県紙のコラムにはなるべく目を通す。一年…

感情論は論理ではない件(1)日韓両政府の面子(めんつ)問題

▼よく「それは感情論だよ」とか言うが、厳密にいうと、「感情論」は「論理」ではない。「感情…

日本は優生思想に寛容である件(5)無知でデマを騒ぎ立てる人が多すぎる

▼2019年7月13日付の読売新聞の「論点スペシャル」で「犯罪に負けない社会のために」と…

日本は優生思想に寛容である件(4)「病気は自己責任」論との危ない関係

▼ただの紙切れにすぎない紙幣(しへい)をめぐって、世界中の人々が左右され、動かされている…

日本は優生思想に寛容である件(3)必要なのは「死ぬな」というメッセージ

▼東京都練馬区で父親が息子を殺した事件について、前回は、〈断言するが、この殺人の背中を押…

日本は優生思想に寛容である件(2)感情ポルノにふける人たち

▼優生思想はさまざまな形で噴出する。日本では3年前に、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が植松聖被告によって殺された。 最近では、「ひきこもりは殺してもいい」という意見が公然とSNSで書き込まれるようになった。 ▼共同通信が配信した「扉を開けて ルポひきこもり」続編「波紋」(1)。筆者は琉球新報の2019年7月9日付で読んだ。 今から2カ月ほど前に起きた、2つの事件を扱っている。 ▼時系列が逆になるが、まず、2019年6月、東京都練馬

日本は優生思想に寛容である件(1)植松被告の思想は広く共有されている

▼優生思想について、気になる新聞記事があった。 2019年7月27日付の産経新聞から。 …

産経新聞が婉曲話法で自衛隊のホルムズ海峡派遣はないことを報じた件

▼産経新聞は、イランとアメリカをめぐる、自衛隊のホルムズ海峡派遣問題について、とても冷静…

産経新聞も移民問題を移民問題としてとらえざるをえなくなっている件

▼産経新聞は移民問題ーーそれは、移民の存在を問題化する日本社会の問題でもあるーーを報道す…

吉本興業の騒動から見えるもの(2) パワハラこそ彼らの文化?

▼前回は、いわゆる「闇営業」をこれほど激しく叩くのなら、芸人個人を叩く前に、まず「反社会…

吉本興業の騒動から見えるもの(1) 「闇営業」って言うな

▼報道すれば報道するほど、消えていく真実というものがある。 ということを、たまに思うのだ…

ハンセン病の安倍総理謝罪を「同情の論理」で終わらせるな(3)

▼ハンセン病の患者、元患者の家族が国を訴えた裁判について、共同通信編集委員の中川克史氏に…

「学生が棄権する」理由から「失敗を認めない社会」の末路が見える件 後編

▼前号は、最近の大学生にとって、 「社会に有益な政治家を選ぶという「正しさ」より、自分が当選者(=多数派)に投票できるかどうかが重要な指針になっているように感じる。 少数派と見られるのを失敗と同義に捉え、極度に恐れている。」 という工藤宏司氏の推測を紹介した。 ▼その後半を読もう。 〈(若者にとって)失敗しないことが目的化し、身動きがとれなくなっているように見える。〉 〈若い世代が「間違うこと」や失敗を過度に恐れるのは、社会や学校が「間違うことの価値」を見いだす機