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まだボランティアに行けないし、行ってはいけないという話(その2) 「北國新聞」2024年1月6日付を読む

▼2024年1月6日段階では、能登半島地震について、個人のボランティアは石川県がまだ受け付けていない。到底、受け入れられる状況ではない。

とにかく能登には、今はまだ、来てくれるな、という悲痛なお願いが繰り返されている。昨日メモした「北國新聞」の記事を読めば、その現状がよくわかる。

▼2024年1月6日付「北國新聞」34面にも、悲痛な記事が載っていた。

〈土砂崩れで家族11人が生き埋めとなった珠洲市仁江(にえ)町の現場では5日、取り残されていた7人が救出されたものの、死亡が確認された。前日までに救出された2人は無事だが、親族の祈りもむなしく、 4世代9人が命を落とす痛ましい結果となった。

 外海沿いの家屋に裏山から土砂が流れ込んだ。道路は寸断され、自衛隊員が到着したのは地震発生から4日目だった。5日、隊員らが懸命に土砂を掘り救い出した。だが、小学生と園児の3きょうだいを含む7人は息絶えていた。

 親族によると、正月ということで家族が集まっていた。〉

▼この記事でわかることは、日本最強の軍事組織である自衛隊ですら、美しい奥能登の地では「72時間の法則」を生かせなかった、ということだ。これまでの災害支援と同じく、彼らの心のケアが心配だ。

自衛隊がこれだけ遅れてしまうのだから、他の支援物資などが遅れるのは必然だ。

日本社会は今、経験したことのない事態に遭遇している。

奥能登のように、災害時に道路が心配な地域は、たくさんある。

(2024年1月6日)

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