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その情報は誰のためのもの?

前回の記事の最後に、「次回は、適切な目標設定のコツについて書いてみようと思います。」と書きましたが、このタイミングで書きたい内容が出てきたので、予定を変更してそのことについて書いていきます。

Content Marketing Day 2022 はじまります!

2022年12月19日からの5日間、コンテンツマーケティングに特化したオンラインイベントContent Marketing Day 2022が開催されます。

Content Marketing Day 2022は、マーケティングに携わる全ての人たちに向けた5日間のオンラインイベントです。スポンサーは一切なし。組織や立場を超えて楽しく出会い、学び、つながることを通して、関わる全ての人たちを「元気」にすることを目指しています。

Content Marketing Day 2022 公式サイト

弊社は公式アンバサダーに就任させていただき、毎年このイベントを応援しています。2020年からオンライン開催となり、たくさんのセッションに余すところなく参加できるようになりました。

登壇されるのは、業界も立場も全く異なる「現場のプロ」の方々。Webメディア編集者をはじめ、ブロガー、YouTuber、コピーライター、マーケッター、コンテンツディレクター、エンジニア、大学生、専門学校生などなど…ジャンルの垣根を越えた様々な切り口からマーケティングやテクノロジー、クリエイティブについて学ぶことができます。

ほとんどのセッションは動画配信なので、イベント期間中であればいつでも、何度でも視聴できるのもありがたいです。

応援しています

ところで「コンテンツマーケティング」って?

ここまで読んで、「そもそも、コンテンツマーケティングって何?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

本イベントを主催する、Contents Marketing Academyの公式サイトでは、以下のように解説されています。

コンテンツマーケティングとは、「企業が伝えたいこと」と「生活者が知りたいこと」のギャップを「適切なコンテンツ」で埋めることによって、購買に結びつける手法です。

Contents Marketing Academy

コンテンツ とは「中身」のことです。世の中には様々なメディアがあり、それらを介して伝達される中身(情報)をコンテンツと呼びます。例えばこのnoteというメディアであれば、いま読んでいただいているテキストや、途中に差し込まれている画像・動画などがコンテンツです。

マーケティングとは、企業が顧客や社会にとって価値あるものを、創り伝え届けるための活動のことです。商品やサービスの価値を発信する宣伝・広報はもちろんのこと、そもそもどんなニーズがあるのかを把握するための市場調査から、購買後のアフターサービスに至るまで、顧客や社会と接点をもつ一連の流れがマーケティング・プロセスです。

上記をふまえて、コンテンツマーケティングとは、メディアを介して顧客や社会と接点をもち、情報を送受信しながら距離を縮めていく活動であると、私はこのように解釈しています。

「誰に」「どこで」「どんなメッセージを」「いつ」届けるか

また、前述の解説文の後半には、下記のような文章が記されています。

CMAのワークショップでは、ペルソナ、カスタマージャーニーなど、コンテンツ戦略の設計図のつくり方を学べますが、成果につなげるためには、つくった設計図をもとに改善し続けることが必要です。
その際に最も大切なのは、「誰に」「どこで」「どんなメッセージを」「いつ」届けるかという視点を持ち続けることだと、私たちは考えています。

Contents Marketing Academy

商品やサービスを提供するうえで、あるいはブログやSNSなどで情報を発信するうえで、私たちは「何を」から順番に考えてしまいがちです。

例えば弊社では「Webサイト制作」というサービスを提供していますが、このときWebサイト制作(=何を)から考え始めると、「Webサイト作りませんか?」「Webサイトを作りたい人はいませんか?」といった情報発信をしてしまいます。

このとき、私たちには相手の顔が見えていませんし、相手がどのような問題を抱えているかも把握できていません。必要とされているかどうかも分からない情報を、総当たりで発信しているという状態です。これではとても無駄が多いですし、いつどのぐらい成果が出るのか、そもそも成果に繋がるのかすら、全く見当がつきません。

そこで、コンテンツマーケティングでは、情報発信に取り組む前に、まず「誰に」「どこで」「どんなメッセージを」「いつ」届けるかを事前に整理し、想定する相手(ペルソナ)が求めている情報を、適切なメディアとタイミングで発進していくように戦略を立てます。

この戦略を立てる工程は時間と労力がかかるうえ、自分たちだけで立案するのは非常に困難です。なので、コンテンツマーケティングの専門家の力を借りて、ワークショップなどを通じて整理してもらうと良いでしょう。

誰のために情報を発信するのか?

コンテンツマーケティングに限らず、企業が商品やサービスを提供していくうえで「誰に」「どこで」「どんなメッセージを」「いつ」届けるのか、事前によく戦略を練るというのはとても重要なことですが、残念ながらそれができている事業者ばかりではありません。

特に、自分で事業をされる方は「やりたいこと」が原動力になっている場合が多いので、つい「私はこれがやりたいです」「私はこれができます」というような情報を発信してしまいがちです。

ですが、「誰に」「どんなメッセージを」伝えていくかを考えるうえでは、必ず相手と相手のニーズを把握することが必要で、それは必ずしも自分が「やりたいこと」と一致しているとは限りません。むしろ、一致していないことのほうが多いでしょう

弊社の例でいうと、お客様が何かの課題を抱えていて、その解決策としてWebサイトが活用できるとうケースもあります。その場合、お客様が探しているのは課題を解決する方法であってWebサイトではありません。なので、「Webサイト作りませんか?」と発信してもまったく響かないのです。

自分を必要としてくれる相手と出会うためには、課題を抱えている相手に寄り添って、相手が必要としている情報を提供するという視点が必要です。情報は発信する側のものではなく、受け取る相手のためのものであるべきなのです。

Content Marketing Day 2022は、どのセッションも受け取る方のためになる情報満載です。いよいよ明日開催。一緒に楽しく学びましょう!

では。

応援しています



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