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APR.14,2022

今日は未来のファッションの話です。
※この記事はInstagramに投稿したものを転載しています。Instagramのアカウントはプロフィールをご覧ください。

メンズファッションに偏っている気がしますがご容赦を。



洋服の歴史を勉強していると、人は「楽にファッショナブル(な正装)でいようとする」なぁと感じます。

というか「楽"を"ファッショナブルにしよう」としてきたのが洋服の歴史なんだと思います。

近世あたりを見ると、当時はシャツを着てスモーキングジャケットを着て燕尾服やらなんとかコートを着るのがファッショナブル(正装)でした。

それがいつの日か、「燕尾服、邪魔じゃね」っていう人が出てきてスモーキングジャケット(タキシード的なの)が正装になり、いまやクールビズでシャツだけで良くなってる。どころか、下着だったはずのシャツの下になんか着る人がほとんどです。

歴史のあらゆるポイントで薄着のまま「これが正装です。」って言い切る若いヤツが出てきてそれがベーシックにクラシックになっていく。想像だけど。

今日話したかったメインはここで、「セカンドスキンって未来な気がする」ということです。

僕は好きなブランドは?って聞かれたらだいたいMarine serreって答えるんですけど、その理由はここにあります。セカンドスキンの先駆的なブランドだからです。もちろん買ったことはありません。

彼女自身がこの流れを汲み、意図してあれをブランドアイコンにしてるのかは知りませんが方向性としては今のファッション業界で一番未来に向いている。ここ数シーズンでRick Owens(リックオウエンス)やラフ・シモンズの入ったPRADA(プラダ)、Salvatore Ferragamo(フェラガモ)のルックにもセカンドスキンが目立つようになってきました。

UNIQLOがただの肌着だったエアリズムをエアリズムコットンとして表出化してきたのも、同じような流れを感じます。

生活スタイルや生活水準、戦争によって枝葉はついてきましたが、もっと大きな流れの中においては「インナーをアウターとして成立させる」とか軽装化するみたいな方向性で歴史を紡いできたように思います。

ここまで書いたものの、自分の中でもまだまだぼやけているテーマです。ただかなり大きな時間軸の話なのでこれからしっかり考えなきゃなと思っているし考える価値のあるテーマであると思います。服飾史みたいな授業も取ってるし、自分の中で進捗があれば逐一あげて行きたいと思います。

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