2022年回視記 - 映画 -

2022年見た映画でお気に入りだったものを書きマス
と言いつつ全然映画見られてないです。
見たい見たいと思って見てないものの方が多いです。
恥ずかしながら、トップガン、フィルムレッド、コーダ、すずめの戸締りなどはまだ見られてないです、、

第5位 The Beatles: Get Back - The Rooftop Concert

1966年8月のサンフランシスコツアーを最後に,
ビートルズはスタジオに篭り始めた。
楽曲制作が中心となり,
バンドとしての目的や意向がメンバーごとに変わってきたという。

もう一度ライブをしようと行ったルーフトップコンサートの模様を上映。
題にもなっているGet Back でポールが歌う「Get Back! Jojo!」は
ビートルズとしてもう一度ジョンと手を取り合いたいポールの気持ちをある種ジョークの一面を見せながら示したものになっている。
ジョジョの奇妙な冒険はここからきているのも有名な話。

ずっとCDで聴いていたLet it be の曲がこのようにレコーディングされていたこと,
当時の警察などと戦いながら半ば強制で決行した様子など,
見ていて驚きの連続だった。
警察の帽子のひもが何回も口に入るので邪魔そうだな,もっと長くすればいいのに,と思った

今回のニューミックスはプロデューサーに当時のプロデューサー,ジョージ・マーティンの息子、ジャイル・マーティンがつき,ミキシングエンジニアのサム・オケルとのタッグによって作られた。

以前までのミックスには見られなかった箇所としては,
リンゴ・スターの,シンバルワークが竿ものに絡みつくようなドラムのニュアンスがさらに繊細になったことなどがある。


第4位 RRR

バーフバリを撮ったSSラージャマウリの作品。
結果的にこれが日本で最も興行収入を得たインド映画となった。

舞台は1920年,イギリスに植民地支配されているインド。
真逆の使命を背負った2人の男がその使命を知らず親友となるが,
運命は非常にも2人を分つ。

本作品の特筆すべきところは映像美だと思う。
本作品のテーマになっている水と火を最高の迫力で出力してくれる。
最初,火はCGかと思っていたが,ほとんどのところがリアルでやってるらしい、、
音楽と整音,音像・ミキシングが素晴らしかった。
冒頭の少女の歌の定位感,ピッチの安定性など,完全に楽曲レベルの編集だった。
他にも劇中歌はインドの民族音楽を取り入れたものに仕上がっており,
アクションと映像を支えていた。

ストーリーとしては至極単純なもので,神話や昔話のような勧善懲悪もの。
しかし,アクション,映像,音の3面から3時間見てもまだ見足りないくらいの
満足感を与えてくれた。
また,たくさんのメタファーが散りばめられており,
観了後のやりとりや複数回見るのも楽しい。

全編通して,いい意味でツッコミどころが多い。
映画見ながら普通に笑っちゃう。刃牙みたいなことです。

結局我々は,刃牙とかハリウッド・ザコシショウとか,味の濃い中華とか,
そういうおもしろの暴力みたいなのが好きなんだな〜〜と思わせてくれる映画でした!

第3位 AVATER : The Way of Water

ジェームズ・キャメロン監督のアバターの新作。
主人公のジェイク・サリーは惑星パンドラでオマティカヤ族の族長となり,
妻のネイティリと3(4)人(複雑)の子どもともに生きている。

アバター 1 は正直,不気味の谷というか,表情にどうも違和感を感じていた。
2は完全にそこを克服しており,感情の機微を表情で表現できていた。

そして,圧倒的な映像美。
水中のシーンなど一部のカットでは48fpsのハイフレームレイトを使用。
観ているだけでまるで触っているかのような,水の柔らかで煌めく質感に驚かされた。

私は3Dで鑑賞したのですが,没入感がすごかった。
本当に登場人物の手前で観測しているようだし,
火の粉や虫,木の蔓などが手間のオブジェクトとして置かれていると
手で払いたくなるほどに没入した。

今後,スパイダーの存在がキーになってくるのは予想できますね。
クオリッチとスパイダーの親子の関係や,
ネイティリのスパイダーに対する気持ちの変化など、、、
個人的には,ジェイクがオマティカヤ族として成長すると同時に
ネイティリも成長する物語であってほしい。
オマティカヤの先住民族として,やはり閉鎖的,差別的,民族至上主義的な
考えが根づいているキャラとして描かれている。
多種族のスパイダーとの関わりや元人間であるジェイクの考えに触れることを通して,
ネイティリが変化していく姿を見たい。

それにしても,御年73歳のシガニー・ウィーバーが14歳のキリを演じているのには驚愕した。
14歳にして出自が不明,先住民の純血でもない体で,
自分のアイデンティティに思い悩む思春期年齢の繊細な感情を表現していた。
シガニーは長い年月をかけてキリを理解し,声のピッチも調整したという。脱帽です。。

ワタシwowは2回観たんですが,1回目はドルビーシネマ3Dで,
2回目はIMAX 4DX で見ました。
ワタシが見た映画館だけの話かもですが,
ドルシネ3Dの方が立体感が大きく,3D眼鏡の都合上こっちの方が暗くなりにくかったですね。
没入感半端なかったです。
4DX は揺れと映像のベクションでめっちゃ酔いそうになった。
でも全然すぐ慣れます。
途中で4DXの演出(熱とか背もたれからのパンチみたいなやつとか)で何回か爆笑してしまった、、
キャメロン監督はドルビーの2Dの方をお薦めしてるので
そっちも見たいです、、
3Dはどうしても暗くなるからね、、

アバターは全5作あるらしい。
今後も楽しみです。

第2位 NOPE

Get Out,us などのジョーダンピール監督の3年ぶりの作品。
とってもお金をかけたスペクタクル・サスペンス・ホラー。

本編は2時間10分の作品ですが,実は4時間近く作ったものをめっちゃ切ったらしい。
なので裏設定やでてない登場人物のストーリーが多く,一部では続編説も出ている。

この映画の最大の特徴は,「考察と共にある」ことだと思う。
ジョーダン・ピールはこれまでの作品で人種差別や階級格差社会など社会問題を暗に扱ってきた。
NOPEも例外ではない。
世の中の人たちも今回も絶対何かやってくると思って観ていたようだ。

今回のテーマは「見ること・見られること」だと思う(諸説あり)。
あの怪物は,SNS社会で情報量が莫大になった現代において,
晒されてきたもの,一目見ただけで安易に切り捨てられたものの怨念の集合体,と考えることができそうだ。

そのほか,初めての映画の黒人カウボーイ,
ジュープのゴーディ事件への感情など,
考察要素が非常に多い。
オマージュも多いしね。
ワタシは観てから2週間はNOPEのことしか考えられなくなりました。
まさに考察と共にある映画。もちろんサスペンス・ホラーとしても面白いけど。
本当に鳥肌立つほど考えられてる。

ちょっと残念だったところとしては,
OJとゴーディという対比的な存在の物語が
結局交差することなく終わってしまったところで,
独立した2つの人生に生と死の違いがあったという描き方になってしまったところだ。
尺の都合で削る前は何かしら仕掛けがあったのかなとか考えてしまう。

ジョーダン・ピールの3年ぶりの新作。
大金をかけたスペクタルなだけあって映像はとっても綺麗だった。
だけど,Get Out とか Us みたいなこじんまりした規模の映画の方が合ってる気がするな。
やっぱりワタシはGet Out に衝撃を受けたジョーダン・ピール ファンなので
次回作にはとってもとっても注目しています!楽しみだ!!!

第1位 THE FIRST SLAM DUNK

これですね〜〜〜
すごかった!
2時間が本当にあっという間だった

まずは山王戦をやってくれたことが最高
デッサンからアニメーションになり歩き出すオープニングもかっこよすぎ
バスケのリアルなところもすごくいい(スクリーンのとことか)

この映画で,宮城リョータにスポットが当たることになるんですが,
すごく良かったですね。
原作の漫画では,宮城以外のメンバーは割と個人がフォーカスされるイベントがあるのだけど,
宮城はあまりその印象がない。
唯一,山王戦だけは内面の描写が多く描かれていた,が,
その理由というか背景は描かれていなかった(漫画だと試合を一気に描き切った方が疾走感あって良さそう)。
その辺の設定も井上先生の頭の中にはあったのかな,
見事にこの映画で描いてくれてて,
「あの時宮城が葛藤していたのはこういう過去があったからか、、」と納得した。

「諦めたらそこで試合終了ですよ」をはじめとする,
ワタシの大好きな山王戦中の名台詞が余すことなく散りばめられていて,
全編通して涙が止まらない!
人間はこんなにアツく,こんなにカッコよくなれるんだとだいぶ食らいました。。。
まさに井上雄彦ワールドですね。。

現代のアニメーションの最大出力を見た気がします。
これを同時期にぶつけられたアバターがかわいそう笑
まさに傑作!見られて良かった!

終わりに

思い出しながらあんまり考えずに書きました。
全然具体的に魅力を伝えられてないとは思いますがまあいいです。
映画は絶対いいので

2022年,いい映画いっぱい観られて良かったです!
2023年も映画いっぱい観たい!!!!なるべく映画館で、、!!!!

それではまた。
なんでなすなかなん。

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