匿名で叩きまくってるのはガキじゃなくておっさん

YouTubeとかTwitterとかで、根拠もなくただただ叩きたいだけのツイートやコメントってあるじゃないですか。

あれによく送られる返信で「ガキはネット使うな」っていうのがありますよね。

でも実際、あれはガキじゃないと思うんです。
というかあれはおっさんです。

根拠もなしに言っている訳ではありません。

今から喋ることは、僕の実体験です。


私は高校で生徒会をしていましたが、その中で、サイバーセキュリティ討論というものに行く機会がありました。2019年、去年のことです。

それは、サイバーセキュリティ協会みたいなとこが主催しているやつで、複数の高校から集められた代表生徒と、会場に集められたたくさんのおっさんやおばさん(主に警察関係者や教育関係者※)が、インターネットやサイバーセキュリティに関するいくつかの課題について討論するという場所でした。

司会進行は、TONEモバイルの方がお越しになっていて、その人が進行をしてくれたのですが、司会の方から「大人の欲しい回答をしなくていい。自分の意見をそのまま言って。」という話を頂いていたので、自分の好きなように回答をしました。

お題としては、ネットで知り合った人と会うのは危険?というお題や、この日本に本当にICT教育(電子機器を用いた教育)が必要か?など、サイバーセキュリティに関係あるものから無いものまで様々でした。

私はその頃から学生プログラマとしてインターネットで活動していて、「技術は使われるべきである」と考えていたものですから、教育関係の人が嫌いそうな発言をしました。そりゃあもう教育関係の人からすればただのクソガキだったかもしれません。

さて、そんな討論ですが、一つこの手の討論では珍しい画期的なシステムがありました。

それが、コメントシステムです。

参加者は、事前に配布されたQRコードのリンク先にあるフォームから、討論中でも、討論中ではなくても、自由にコメントができるようになっていました。

しかも匿名で。

ここで面白いのが、流れてくるコメントは、すべてこの会場内にいるおっさん、おばさんの投稿ということが明らかであるということです。

このQRコード、事前には配られていません。

他のHPからリンクもされていないそうです。

そんな中討論が始まり、学生側にはタブレットが配られました。
そのタブレットにはリアルタイムでコメントが表示され、討論の際に自由に拾っていい決まりだったので、話を聞きつつコメントを見ていました。

そこで目にしたものに、私は驚きました。


「あ、Twitterのクソリプだ。」


私は今まで、てっきりあのリプライたちは中学生とかの低年齢層が書き込んでいるとばかり思っていました。

しかし、違いました。

あれは大人、いや、おっさんが書き込んでいたんです。

しかもそのコメントでは、自由に名前を設定できるようになっていたのですが、「X」という名前や、「名無しの〇〇」という名前、おそらく本名であろう名前がありました。


いや、Twitterのクソリプ欄じゃん。



ある程度年齢が高いおっさんやおばさんは、自分は正しいと思って疑いません。
実際、サイバーセキュリティを通して何も意見が変わらなかった人の大半は、ただ感情で意見を否定している人や、なんかこの生徒頭悪そうとかいう、議論とは全く関係ない誹謗中傷をしている人でした。

この件で、私は「根拠のない批判は消えることは無いんだろうな」と思いました。

少なくとも、おっさん・おばさんの意識が変わるまでは。


w: Minato86


※必ず討論で意見を言うときは自分の名前と所属を言うことになっていたのでわかりました

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