【散文詩】自分で塞げない欠落

自分の価値を他人に確認することほど無意味なことはないと思う。思うけど、自分で自分を肯定できるほどの勇気はない。確信も自信もない。

誰かに「なんの問題もない。価値はある」と言って貰えても、本心なんか分からない。同情されてるだけかもしれないし。
勘繰り過ぎる生き方は損するだけと分かっていても、認められることのない人生は埋めることのできない欠落だらけ。
ふり向いて欲しくて、無理矢理周囲に合わせても確信なんかは得られない。
だから、ひとりの人に執着しては離れることの繰り返し。自己承認のために励ましてくれるだけの打算と他人を疑う。そんな自分が嫌いだ。