【散文詩】皮を剥ぐ

憤怒の行方に瞑目し

擦り潰された剥き身に息を呑む

呑吐の反復に焼かれる歯牙

煽ることのない裁ち鋏

末端の鈎に吊るされた左腕

無神経なオマエの剥き出しの神経

復讐では足りない

非対称な軽薄な計画

強欲な弱さに靡く丸呑みする迎合の果て

怒りではなく卑劣な刺突の鬼神となれ