【詩】目で聞き、耳で凝視する

傷を隠したことを不実だと責めるのなら、罵倒に込めた思い遣りに気づけと言うのなら、それは驕りか怠け者の言い分でしかないだろう。
胸襟を開いて、腹に一物もないなら切腹して諫言を通すつもりなのでしょうか。

拝啓、友情は彼岸にも届いているかい。あっという間に窓枠から消えた重力に屈しないと無為な決断を嘲笑された。
腹蔵なく告白するのが友情の証。それとも、聞かれたくないことに話を向けないのが信頼の蒸留酒。

信じるからこそ裁くのではなく関係を断つ。

裁きたいのは強者の驕り。何処に目玉があるか触れて確認してみると穴があるだけだろう。