【散文詩】嫌な感じで亡霊が彷徨う

なにからなにまで乾燥しているのは
君の所作が気に入らないからだ。

負け惜しむ気合に夕暮れの工場がボウと鳴く。

口先だけの口約束は履行された試しがないから裏切り者は輪切られて冷凍保存。

視線は目玉を割って暗闇に監禁され
激痛の爪切りと皮膚の蜜月は深皮膚にて卒業。

行き場のない憎悪を抑制するのは
噛み締めた唇を唾の代わりに吐き捨てる
赤い蛞蝓が痙攣して安眠する。

許せない裏切り
喜怒哀楽を廃棄した日に
終わらぬ放置が通常運行の現行犯。