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キングオブコント2023ガバガバ感想

ガバガバ雑感。しょうもない個人的点数付き

1:カゲヤマ 94
得意先に詫びるネタだった。鶴の恩返しみたくふすまを開けたら尻を出すというイカれ具合の爆発力がすさまじかった。ロッチの試着室ネタをさらに狂わせた感じだと思っていたら審査委員長の松本からも似たようなコメントが出てやっぱりそうかとなった。

2:ニッポンの社長 93
恋人を見送りに行かない奴を説得するネタだった。最初は辻に「そこまでやるか」と引いてしまったが徐々にケツが不死身あるいは無駄に頑丈な奴というのが分かってくることでそこが笑いになった。つまり狙ってドン引きさせて後からそれは違うという誘導に上手さを感じた。地雷を一旦避けてからの刺股のところが個人的には好きだった。

3:や団 92
やたら厳しい演出家のネタだった。去年のや団は伊藤が明確に分かる狂気、中嶋が徐々に分かってくる狂気で対比が面白かったが今年は伊藤の演じる明確に分かる狂気に対して中嶋も伊藤の演じた演出家のことを分かっていると分かりやすい狂気で始まったようにも見えた。ただペットボトルのところはTKO木下を連想して面白かった

4:蛙亭 92
寿司狂いの男のネタだった。中野の演じた寿司狂い男が風貌もあってああいうまくしたてるオタクいるよねと共感を得た力は大きかったように思えた。そして寿司狂い男を馬鹿にするのではなく彼が「寿司を一人と食べると決めつけたところ、そういうところがフラれた理由なんじゃないの」と言い放ったところは視聴者の先入観を上手く突けていたと感じた。オチは「ちらしケーキだと思ったらいいじゃない」と言う落語っぽいものを想像していたが「そう来たか」という感じだった。出順が違えば点数も変わっていたかも知れない

5:ジグザグジギー 92
大喜利大好き市長の記者会見のネタ。勘の鈍い方だったので「大喜利みたいな出し方をしている」と言われてようやくルールを把握した。その後は徐々に絵ネタ、IPPONグランプリみたいな声、笑点パターンとエスカレートさせていったのも個人的には面白かった。ただ、ツッコミの対象が市長だけでなく市長と記者に分散されていたようにも見えたで難しいところではあった

6:ゼンモンキー 89
恋人を取り合うネタだった。本来「出順が悪かった」という言葉はトップバッターに使う言葉なのだろうが今回はゼンモンキーの出順が悪かった。トップバッターのカゲヤマの爆発力と比較したらさながら毎年打率2割8分を残す中距離打者といった感じだった。また、小峠も指摘していたが最初に恋人の取り合いを見せた後にチー牛的な奴が出たら「こいつに鞍替えしたら面白い」という予想はどうしても候補に入ってしまった

7:隣人 91
チンパンジーに落語を教えると言うネタだった。まず設定のイカれ具合で初速が速かったことが良かった。元の設定がイカれているからどういった展開になるのかも分からないワクワク感もあった。ただ、松本が「落語家がチンパンジーの言葉で話したところがピークだった」というのを聞いて確かにそうだなとなった。あの場面で個人的には落語家とチンパンジーが入れ替わったという展開を想像してしまった(※入れ替わったとしてどう落とすんだと言う話でもあるが)ら落語覚えて最後は逃げたという流れは若干尻すぼみだったのかも知れない

8:ファイヤーサンダー 93
モノマネ日本代表のネタだった。視聴者を裏切らせる上手さに関してはファイヤーサンダーが最も上手かったように見えた。最初はサッカー選手かと思わせて実はモノマネ芸人、隣の男はマネージャーかと思ったら監督役のモノマネ芸人、監督役だけが得をするかと思ったらチャンスに弱いキャラでサッカー選手のモノマネ芸人も救われたと数々の裏切りがあって面白かった

9:サルゴリラ 95
マジシャンのネタだった。マジックでボケるならマジックが上手く行かないというのが定番路線だろうと予測された中で小道具にクセがあるという斜め上のボケで攻めてきたのがよかった。ボケで使う小道具もナッツ類、風景のカードという地味なものから始まってくつしたニンジン、ペンチピーチという奇抜なものにエスカレートさせて行ったのも面白かった

10:ラブレターズ 92
壁ドンのネタだった。アパートで大型犬を飼うというのもおかしかったし壁ドンの叩き方がどんどん狂った感じになるのも面白かった。ただ壁ドンと犬の鳴き声がリズムになってそれが偶然音楽になるというインテルのCM的なリズムネタを見てみたかったという心境にもなった

11:ニッポンの社長2本目 94
手術のネタだった。カードタイプの免許という単語が出てきた時に患者の体内からそのカードタイプの免許が出ると言う流れは予測できたがそれがオチでなかったのは個人的には若干の裏切りがあった。オチの寄生獣的なものが少しだけ動いた、あの動きが妙にリアルな化け物感があって面白かった。ネタ開始からしばらく静寂が続くネタをやったという勇気も素晴らしかった

12:カゲヤマ2本目 93 
上司に謝る部下のネタだった。2連続で謝罪が関わるネタだったが毛色は違った。1本目の尻出しで次はどんな過激なものでくるだろうという期待感の中で尻を出さずにやりきった。序盤に上司の机にうんこをした犯人がわかるというところでイカれ具合を出して頑なに理由を言わない男の抵抗で面白さを出してきた。1本目が設定の馬鹿馬鹿しさの笑いなら2本目は演技力笑いといった感じだろうか

13:サルゴリラ2本目 95 
高校球児と監督のネタだった。内容としては監督役の児玉がやたら魚に執着しそれを球児役の赤羽が突っ込むというものだった。1本目でクセのある小道具で笑いをとったこともあり次はどんな小道具で笑かしにくるだろうかと期待していた中でカゲヤマ同様に演技力で勝負してきたとも感じた。思い返せば1本目のマジシャンも奇特な喋り方をしていてフラグはその時点で立っていたのかも知れない。それをクセ小道具に誘導された我々はまんまとハメられたとも言えるだろう








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