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【トークレポート】Local Quest Lab ゲストトーク(2023年4月)

こんにちは。Local Quest Lab主催のOwarai Quest(大洗クエスト)です。

- Local Quest Lab
Local Quest Labは地域のことを地域に関わる人同士で探求していくコミュニティです。全国の各地域で「地方創生」や「地域活性化」など、様々な地域課題に対して知恵を絞って試行錯誤を繰り返しながら、より良い地域社会の実現に向けて活動する人たちの背景・過程・成果・挑戦を見える化し、地域に関わる・関わりたい人同士のつながりをつくることを目指しています。現在、月1で地域で活動する方をゲストに迎えて、活動内容について聞いていくオンライントーク会を開催していきます。
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Today's Guest

2023年4月のオンライントークのゲストは、2020年に大学時代から約6年間過ごした東京から過疎発祥の街である島根県益田市へ移住し、”居場所”づくりと”ひと”づくりの事業を行った大庭周さんの活動について迫っていきました。
(3月の回のゲスト、新村さんにご紹介していただきました。)

1996年生まれの27歳。鹿児島生まれ静岡育ち。 株式会社LIXILで法人営業を2年したのち、島根県益田市の(一社)豊かな暮らしラボラトリーへ転職。2022年春に静岡へUターン。 現在は家業である製造・建設業のカネヤ工業で営業・広報として働きながら、これからの生き方について考えるトークイベント「生き博」を2019年に静岡でスタート。2022年12月からは、Spotifyラジオ「人生百貨店」を配信中。 マイブームは、町中華巡りと週1回の純喫茶ランチ。屋号は『照らす人』

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Today's Quest Words

- Today's Quest Words
ゲストとのトークで気になった言葉の中から、「地方創生」や「地域活性化」につながるキーワードを3つピックアップします。こちらのトークレポートは、トークの詳細や一言一句をお伝えするのではなく、キーワードをもとに各々が解釈して、考えるきっかけを提供したいと考えています。

①主体的に暮らしをつくるまちはムーブメントが起きている
②ネガティブなことをプラスに転換させること
③ないものはつくるという考え方

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Editor's Note

Editor's Note
Local Quest Lab主催のOwarai Questメンバーによるあとがきとして、ゲストの印象や気づきを主観で書いたメモになります。

大庭さんは自身の感覚や感情に素直な方という印象だった。出身地でもない島根県益田市という地域に、知人に声をかけてもらって移住を決断した。

大学を卒業して就職をしたが、地域を生業とする人たちに羨ましさを感じていたり、自身の将来に対して漠然とした不安といったモヤモヤを抱えていたそうだ。ただ、『未来で失敗する可能性があるかもだけど、今を我慢する方が辛い』と思って、一歩踏み出した。

地域活動の火種となった事例として、静岡県三島市の「みしま未来研究所」の取り組みを紹介してくれた。「地域の未来をつくる人をつくる」というコンセプトを掲げている。一方、益田市に移住して仕事をすることになった「一般社団法豊かな暮らしラボラトリー」は「豊かな暮らしを、すべてのひとに」というコンセプトで、両方に共通していることは「つくる」ということだ。

思い切って移住した益田市の1年目は苦しかったという。バックグランドも価値観も違う人たちとのコミュニケーションや活動する難しさを感じた。できると思っていたことがなかなかできない、評価されない、頼ってもらえない…。

転機となったのは地域の人との交流だった。気軽にコーヒーを飲む朝活をしたら、自身の考えややるべきことが整理され、何か自分で旗をふってやらなきゃとか、リーダーにならなきゃ的な「何者かでならなければいけない」という縛りから解放された。

その時に、「誰でもできることだけど、穴になっている部分を埋めること」が好きな自分に気づいた。そこから人の役に立っていることを実感できたという。2年間の益田での活動を経て、地元・静岡県裾野市に戻って家業である会社に入った。戻ってきた後、益田と裾野の違いを強く感じたという。

益田は過疎発祥の地と呼ばれており、地域に「ない」がたくさん存在していた。だから「ないなら自分たちでつくればいい」という発想になるしかなかったという。一方で、戻ってきた裾野は都市的地方で、お店やサービス、娯楽などは整っている。だから普通に住んでいるとそれらが当たり前となって受動的になってしまう。

大庭さんは益田での経験から、能動的に生きることが地域がより良くなるためには大事だという。さらに、地域を良くするという動機ではなく、自分の近くにいる人たちを幸せにできたらという考え方で今、地元で活動をしている。

「照らす人」というのが大庭さんの屋号。日の目を浴びていない陰の部分、不安などのネガティブな感情の部分も含め、思考と想像を膨らませ、言葉にして発信している。自分の感覚と感情に素直になって、自分の言葉を丁寧に紡いでいくことの大切さを感じた回でした。

執筆:大洗クエスト 萬里小路忠昭

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おまけ

大庭さんのnoteから気になった言葉をピックアップします。

向き合えなかったダメな自分も、自分の本音を素早く伝えられない自分も、すべて自分。それを理解した上で、自分はどう生きていくのか。その問いを自分に投げかけると、世間体とか一般論とか取っ払って、自分の個性を価値観を大事にしていきたい。という答えが返ってくる。

出典:https://note.com/shuohba/n/n185f345b7bb4

やりたいことを表出させることが、叶えるための行動の第一歩だと教えてもらった

出典:https://note.com/shuohba/n/n9ca042be489c

卒業後に静岡を離れたこともあって、地元にどんな魅力があって、どうやって過ごせば楽しい日常を送れるのかと不安な気持ちがありました。でも、静岡で暮らし始めると、静岡にしかない景色がありました。

出典:https://note.com/shuohba/n/n15084727b24c

生き方を、時にあそびながら、ちょっと真面目に考えながら、探究していきたいし、それを自分一人ではなくて、大切な人だったり、さまざまなところに住んでいる友人・自分のことを可愛がってくれる人たちと一緒に考えたい

出典:https://note.com/shuohba/n/nbeb00c1e7503

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次回は2023年5月に開催予定です。次のゲストは大庭さんにご紹介していただく予定です。イベント案内はこちらのPeatixページでご案内します。お楽しみに。

今回の回からstand.fmで音声配信をはじめました。お話をフルで聴きたい方はこちらからお楽しみください。

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Archive

■2022年10月の回

■2022年11月の回

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■2023年1月の回

■2023年2月の回

■2023年3月の回


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