OWCモノローグ)おんど by ふじりゅう+花緒 

(水とワインのあるテーブルとともに)
 
わたしはちょうどよさを愛しています。
ちょうどよさ、です。
あなたを好き過ぎることのないわたしが、あなたにはちょうどよいのです。
 
熱すぎるみずは苦手です。
熱すぎるみずは心臓を焦がします。
わたしは熱すぎる心臓にはついていけません。
わたしや、わたしみたいなひとを置いてけぼりにしないでほしいのです。
 
つみたいみずは苦手です。
つめたいみずを飲むと、神経や毛細血管が、たすけて、とこえを震わせます。
神経が震えてしまっては、わたしは前にすすめません。
わたしや、わたしみたいなひとを置いてけぼりにしないでほしいのです。
 
わたしはちょうどよさを愛しています。
ちょうどよさ、です。
あなたを好き過ぎることのないわたしが、わたしにはちょうどいいのです。
 
ぬくいみずは、苦手です。
ぬくいみずは、わたしがそこにいいて、息をしているにすぎないからです。
わたしはもっと暖かいのです。
もっと、わたしの温度を感じてくれませんか。
 
わたしは、ちょうどいい温度の水をチェーサーにしながら、
ワインを飲んでいます。
わたしは今ちょうどいいです。
たくさんのみずが、たくさんのちょうど良さを求めて、たくさん熱運動してはさめていきます。そのようすを見ながら、あなたを好き過ぎることはないわたし、についてわたしは考えています。
 
わたしはちょうどよさを愛しています。
だから過剰なちょうど良さを求めたりしなくなりました。
だから、いまあなたが、わたしの話を聴きながら、聴き終わった後もちょうどいいなら、あなたとわたしは、等しいおんどでちょうどいいです。
 
 


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なお上演にあたってお代は一切頂戴しません。

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