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試作34

自分は時々「リセット」を必要とする。24時間ただただ「なにもしない」状態をつくる。布団のうえで、水分だけ確保して、暑さ対策をしてある程度快適な環境にして。そうしてスマホの電源を切り、ただ無為な時間を過ごす。
このリセットは、瞑想とも違い集中することもない。ただただ時間が過ぎるのを待つ。昼を過ぎて、眠気が来たら身を任せて眠り、そうでなければ壁や天井を眺めながら、あるいは目を瞑りじっとしている。この「リセット」が必要になってくる頃は、自分は疲れているんだと実感する。

これより軽度な「リセット」に半身浴がある。50度設定の湯を溜めながら腰までで浸かる入浴だ。危ない温度だが、溜めている間に冷めるのでやけどなどの心配はないし、熱ければ水を足す。これで強制的に汗をかく。乾いた肌から汗が染み出し、頭から滴が垂れてくると気分的な毒が出ていく気がする。けれども、これは体力を消耗するので、元気な時にしかできない。先日のそれは、体温を上げて疲れることすらしたくない状態だったので、重度の異常だったと認識している。

お酒、パイプタバコ、読書や映画では晴らせないものがある。でもそれを晴らすことが出来ている、あるいはそう思える儀式があるだけマシだ。
そこに頼り、また一日を過ごすことにする。

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