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辞書のある生活

ことばを学ぶ時に、必要に応じて辞書を引くことは大切なことです。辞書を引くだけでなく、時には辞書を読み込むことも大切です。しかしながら、辞書が学習者にとって必要なことを明確に解説しているとは限りません。用例から読み取らないければならないこともありますし、辞書のページレイアウトや記述方針などによって明確にされない事実もあります。さらに、複数の辞書を読み比べていくと、語義の切り分け方がそれぞれの辞書によって異なることもよくあります。

文法能力開発のYouTubeチャンネルで現在公開している「もっち先生の英文法」の「動詞の話」では、英語の文型と動詞語法の接点を扱っているため、制作に際しては辞書を深く読み込むことが必要になります。そうやっていくと、あることに気づくわけです。

言語能力を高めるためには辞書の活用が不可欠なのですが、辞書のより高度な活用ということになると、ある程度の言語能力を身につけていることが前提となるということです。ただしこれは、言語能力そのものというよりも、「メタ言語能力」と言われる、ことばを客観的に、分析的に捉える能力がそれにあたります。

こうなると、やっぱ辞書は非効率だから単語集でいいんじゃね?ということにもなりかねないのですが、それでも辞書を使うことは非効率に見えても効果的なのです。


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