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昭和と令和

今日は「昭和の日」とされています。今上陛下のおじいさまにあたる昭和天皇の誕生日にちなんで設定された祝日です。昭和は約62年間続きましたから、「昭和的なもの」と言っても本来は一括りにはできません。持田も昭和の4分の1くらいしか生きていません。そこで、昭和末期と令和でことばの学習を取り巻く環境の変化についていくつか取り上げようと思います。

学習用音源

持田が英語学習を始めたのは昭和60年でした。このころ、英語の音声教材はカセットテープで販売されていました。翌61年の中学入学と同時にNHKの「基礎英語」を聴き始めました。当時は中学1~2年向けの「基礎英語」と2~3年向けの「続基礎英語」の2本立てで、週6日放送でしたから、田舎の公立中学校に通っていても先取り学習が可能でした。その代わり、カセットテープに録音するか、カセットの別売り音源を買わないと、リアルタイム以外の学習ができませんでした。

学校の教室で再生する音源もカセットテープでした。このため同じところを繰り返し聴くには巻き戻しが必要でしたし、操作のためにラジカセを置いてあった教卓から先生が離れることができませんでした。プレイリストをBluetoothスピーカーで再生しながら机間支援ができる令和とはえらい違いです。

英検の検定料

昭和61年に初めての英検を経験しました。英検4級の準会場受検で、検定料は900円でした。現在は2900円です。

英検4級の検定料が3倍以上になっていますが、大卒初任給はこの間に2倍にすらなっていません。ここだけ取り上げると英語学習における負担が大きい感じもしますが、先述の音源の価格は昭和末期のカセットテープ、平成のCDと比べると、令和の今は無料ダウンロードが主流となっているため、この辺りの負担は軽減されています。また、今回は掘り下げませんが、上級学習者は洋書教材を使うことが多くなり、学習にかかるコストがドル円の為替レートによって変動することもあります。持田が英語学習を始めたのはプラザ合意の年ですので、もっと先輩の学習者の方のほうがこのあたりは苦労されたのかもしれません。

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