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板書のこと:書くか書かざるか

講義形式の一斉授業の場合、教師が黒板や白板を使うことがあります。最近ではパワポなどのスライドを用いることもありますし、あらかじめ作っておいたデータを電子黒板に流し込み、それに書き込みながら授業を進めていくこともあります。

授業を受ける立場からすると、教師の板書をどう受け止めるのかということが問題となります。その場で理解できるのであれば、授業中は見て聴くことに集中するというのも一つの方法です。しかし、そこで知ったことを忘れてしまうと再現不能になります。それはそれでその程度の知識なのだと割り切れればよいですが、学校の授業ではそうもいかないことのほうが普通です。

一般論で言えば、板書はノートに書き写すほうがよいでしょう。理想は先生の話すことに耳を傾け、理解し、思考し、その過程で黒板に書かれたことを映し、口頭で語られたことも必要に応じて書きつけるという方法です。ノートは授業中の思考の形跡として保存されるべきで、これが復習に役立ちます。ただし、いきなりそのような授業への参加は難しいこともあります。その場合は、板書をノートに写すことに専念することもやむを得ません。これは復習の際にノートを読み返し、書いた内容を理解することができなければ担当の先生に後日質問して、欠けている説明を補うようにします。個別指導では対話で授業が進行しますが、一斉授業ではそうはいかないので事後の対話で補完するのです。

在宅受講での工夫

教師が目の前で授業するのではなく、ライブや録画の授業を自宅で視聴する場合は、板書を写しやすくするために、パソコンやテレビなどの大きな画面で見るようにしましょう。映像授業は多くの場合、ある程度大きな画面での受講を前提としています。これが動画教材との違いです。動画教材はスマホ視聴も想定した作りになっていますが、映像授業はそうなってはいません。映像授業は教室受講と同様のタスクを遠隔で受講者に求めているのです。

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