Ne uron

海馬の箪笥。

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海馬の箪笥。

最近の記事

別離

昨晩、心の終わりを告げ デパスとレンドルミンを嚥下しても眠れず 結局サイレースで夜明け前に起きてしまい、 同じ自殺未遂で閉鎖病棟にて出会った子が回復してきたと言っており、 よかった、よかったね、 と下手くそな感情を伝えた 春情に再び置いていかれるような風が頬を撫でた。 毎朝分の向精神薬を飲み、 母親が私に注いでくれなかった愛を 愛猫に注いでるのを毎日見てしまっているが、 もうこの方達とは絶縁する身なので母愛も満たされなかったがどうでも良いと感じた。 他に少しでも私を大

    • 可視化された人間性

      皆、"何者"かになろうともがき苦しむのは 人間の業であろうか 皆、"何者"かになろうと必死に生きている 要に何者かになろうと特定の枠組みに入る事でしか 己を安堵させれないのである 例えば、勉強や受験,スポーツ,音楽,等に様々な努力や熱心をするだろう 己はこれが出来、表彰され、自分の行いに点数や評価が着く その蠱惑的な社会的レッテル=可視化できる価値 に対して"何者"かにならなければならないという 教育を私達はされてきた “高い順位を目指しなさい、高い成績を取りなさい、

      • 声高鳴き 空高く飛ぶ トンビ2羽の戯れ 漂流した白樺の枝 陰惨に散乱する廃棄物 なんだか 今日の波は穏やかね ねぇ、海はきっと人類が今まで流してきた 涙の淀 なのよ 海の色=悲色 その悲色の涙の淀の中に 皆、誰しも溺れているものなのね そこに浮かぶ鳥にでもなって 溺れるキミをすくい上げてしまおうかな なんて この悲色の涙の淀は茫洋で 程とおく、 どこまでも続く、 きっと、これからも すくい上げられない 溺れたままで沈んでゆくものもいる様、 すくい上げられる

        • 新たな一輪

          独房に渡されてきた一輪の花達は、 日に日に、枯れ落ち。 腐敗し独房をより独房としてきた。 冷たい萎れた花 欲に塗れたむさい花 毒を持った茎の棘で 視界が見えなくなるまで 自身を縛り付ける毒花 結局はどの花も、 枯れ落ち、 腐敗し、 毒していった。 より独房を独房へと変貌させていったのだ。 独房は、何重にも施錠がされ、 窓もなく、より深く地下へと落ちていった。 だが、一輪の花は他と異なり 燃え上がる焔の様に独房全体を包み込み。 独房のこびり付いた穢れも 私の穢れ毒され

          眠る事の恐怖心。 ナルコプレシー。 入眠時幻覚。 浅い眠りにジャーキング。 金縛り。 ヒプナゴジア。 いつの日かの記憶。 目が覚めると、金縛りで息が出来なく、 苦しくも薄ら目を開けた時。 自分から首を絞められていた。 真っ黒な自分が薄ら目に写っていた。 殺意 遺念 呪い みたいなものを感じた。 裏腹に、やるせない気持ちが、 自分の首を閉められているその手から感じた。 ヒプナゴジアで幻覚を見ることは多かった。 その時に見る幻覚はいつだって、 やるせない気持ちを持

          n

          幾度と無く、 懲りずに、 死に寄せられ、 病魔に襲われ。 何十回、何百回と自殺の練習をしてきた この部屋で。いつか死ぬる日が来るのであれば。 多く愛している人ができてしまった。 だけど僕は死なんといけないのです。 昨晩も薬をたくさん飲んでも死ねなかったんです。 迷惑をこれ以上かけたくない。 早く死なないと。 早く、早く、死なないと。 産まなきゃ良かった、 と母さんに言われたあの日から ずっと死なないといけないと思っていた。 死なないと、死なないと。 父さんに大声で怒られて

          仮死

          たのしい、 たのしい、 しあわせ、 ゆめみたいなしあわせを感じた。 あたまがよくまわらない みんなの心の隅に私がいるから ひとりじゃないよ ひとりはさみしいもんね 迷惑、たくさんかけてごめんね。 むかしみたいにずっとひとりだったら傷付くのはひとりでよかったのにって思ってしまうし それが違うのも分かる とりあえず、私はいなかったことになりたい わがままいってごめんなさい どうか忘れてほしいよ しあわせになってほしいよ えがおでいてほしいよ それを崩してごめんなさい

          さみしい ずっと部屋でひとり ごはんもひとり ずっと何もしてない 天井を見ている 誰かに強く抱きしめて もらいたかっただけだったのに ずっとずっとさみしいまま 死ぬのも生きるのもできないの 出来損ないでごめんなさい ずっとずっとかなしいまま 涙を流しても枕が濡れるだけ 一生救われないのかもしれないって思ったら かなしくてつらくて泣いちゃった ずっとずっとないたまま 普通になりたくってたまらなくて 普通にしようとしても自分が壊れてくだけで 原型も留めずにぐしゃぐしゃ

          肉体自我剥離

          ███/⬛︎/██ ⬛︎:██肉体と自我の剥離及び海馬 今日はとても美しい日々だった。 無人銀河電車の4両目、 一番端の席。 海馬のパーツが散らばる銀河の中で光が一筋。 瞼にかかる光は美しく耽美であったこと。 ぼくがほんとうの人間であること。 不確定多数のうそつきにんげんには見えない光。 星も無くなったこの次元はどこへ向かうだろう。永遠と入り続ける列車と止まらない思惑反芻。 止まらない。 レールに乗ったら進むしかなかった思考も自我も 永遠と、永遠と。

          肉体自我剥離

          ちきゅう

          あのさ ぼくたち 地球に いたくなかったね あしたは 火星をみにいこうよ あしたは 地球にいんせきがふるひだといいなあ ぼくたちだけでにげようよ、ね ふたりでさ  火星にだけあるうつくしいものをみつけにいこう つらいことも  かなしいことも  みんななくなっちゃえばいいのに  そんなゆめもみれずに 地球にいる ぼくは、ぼくは、ぼくは、ぼくは、ぼくは、

          ちきゅう

          のろい

          お前たちだけ幸せになるなんて、ゆるさない 思考だとか、言葉だとか、 何も気にせず夏の空の様に 優雅に生きていたかった。 思考や言葉に取り憑かれて 怠惰に生きているのならば、 白丹頂や白鳥の様に白色に融解して、 悠々とした天使のように。 閑やかで、綺麗なまま純粋のままでいたかった。 ぼくら、あんなに美しかったらよかったのに。 羨望_ressentiment

          思考の根

          行きたくない どこにもただ独房の中寝そべって 今日の雨ふりなんて知らない生活を、 はやくやめたらいいのに。 寄生し大きく育った思考の根は剥ぎ取れず、 今も脳内で徐々に深底へと伸び進んでる。 子嚢菌類の様に思考肉体までもが 支配される感覚。 どこまでも伸び続ける 死んでいく。しんでいく。しんでいく。 せかいから承ったこの図体は、 いずれどろどろと溶け一掴みの骨となる。 おてんとさまにも許されないまま。

          思考の根

          何時ぞやのキミへ

          僕は、 あれから何も変わらない日常を送っているよ。 キミは僕を心配するけれど、 僕はそこまで弱くないよ。 色んな事を重ねて強くなれたよ。 だから僕を心配する必要はないよ。 タバコの煙を見る度に、キミを思い出すよ。 あれからキミは、色々と大変なことがあったね。 これから待ち受ける 大変な事も、辛い事も、悲しい事も、 沢山のことがあると思う。 僕は側に居ることはできないけれど、 キミにプレゼントした物や記憶を思い出してほしい。 僕はいつでもキミの頭の中にいるし、僕の気持ちが

          何時ぞやのキミへ

          晩夏

          いつもの様にパソコンの音量を百にして、 嫌な音が入らない様に、 神聖かまってちゃんの曲などを聴く。 今日はまるで昨日みたいだ。 昨日と同じ時間、同じ場所、同じ銘柄のタバコ 昨日と同じところで蠢いている羽虫。 何変わらぬ日常までに追い抜かされそうで それでも僕の足はボロボロで。 日常までにも置いていかれる日々を送っている。 リボトリールやデパスを嚥下して、 散乱とした部屋に敷いてある布団に潜っても、 いやだ、いやだ、という呻き声が聞こえてくる。 いつまで続くのだろうか

          一輪

          燃え上がる焔の様な花を 差し出されてしまったのだ。 冷たい独房の中で僕を暖かく包み込んでくれたその一輪の花は、 いつか焦がれて灰に枯れていくのだろうか。

          灰色世界

          灰被りの世界に生きている。 全てが鬱蒼としている。 輝くものなどありはしない。 皆平等に鬱を持っているものだ。 要は、心の芯の部分にある。 それがはっきりしているか否かで、はっきりと道が分かれてしまうほど人間は繊細だ。 僕は虚弱で、幸福すら恐れる。 幸せになることが、どれほどに怖いものか、 僕は知っている。 幸せが崩れる時の絶望も、関係の破綻も、 全部知っている。 だから怖くてたまらない。 僕は幸せが似合う人間じゃないんです。 幸せを着てみても窮屈でミシミシと破けるのを恐れ

          灰色世界