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求める前に与えられているもの

今日は、皇居にお住まいの桃のお花。
何とも福々しいお姿ですね。
桃の原種、オハツモモというお名前だそうです。

桃といえば、夏のご褒美フルーツ。
あのジューシーな甘い果実をイメージしますが、元々はかわいいお花がメイン。
意外にも、原種の果実は小さかったり甘くなかったりで、もっぱら観賞用の植物だったそうです。
(でも、このオハツモモは、原種の中では、かなりおいしい方らしいです。)

そうそう、桃は魔除けとしても有名ですよね。
宮中行事では、桃の枝で作った弓で矢を射りますし、
古事記でも、イザナギノミコトが魔物へ桃を投げつけています。
どうして、あんなにかわいいピンク色の果実にそんなパワーがあるのでしょうか?



もしかしたら、お花の福福しさに鍵があるのかも。

桃には、「ハッピー」や「幸せ」よりも「福」が似合います。
部首に、神様や祖霊にまつわる示偏が使われているように、自分で努力して勝ち取る益よりも、神仏から賜ったお宝としての意味合いが感じられます。

どんな人でも、過去に誰かが情けをかけてくれたから、今生きているのだなぁと最近よく思います。
欲しい、叶えたいと思う前に与えてもらっているもの。
そこへ眼差しという矢を射ることが、わたしたちにできる魔除けになるのでしょうか。

【参考資料】
東邦大学医療センターhttps://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/oriental_med/column2/food/20211203-2.html

伊那谷ねっとhttps://ina-dani.net/topics/detail/?id=16309

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