「宮本から君へ」という漢の指南書
映画「宮本から君へ」を見て
~これから見る人へ~
この記事では一切ネタバレはしていないのでご安心ください。
でもこの映画は体力を消耗するので気を付けて。(自分は一回休憩挟みました。)
原作、ドラマどちらも見ていない人は、まずドラマを見てからの方がいいと思います。登場人物の説明とかは一切入らないので。。
自分はドラマ見てハマって漫画を全巻買い、映画観ましたー。
〇宮本という男
この映画を見てからさらにこの男が好きになったのは言うまでもないでしょう。愚直で噓がつけない彼の姿は現代社会には受け入れられないのかもしれない。
宮本という男は最も人間らしいのですが、最も現代人離れしているのです。
”人間らしさ”とはについて考えさせられます。
宮本は他の誰よりも自分のプライドを大事にする人間だと思います。
究極のエゴイストであり、自己犠牲とかクソくらえと思っていると思います。
ドラマと映画のシナリオの大きな違いは
ドラマは、恋愛や会社など宮本の生活全体を描いており、
一方で、映画は”愛”がメインテーマだと解釈しています。
〇人間を美化しない
この作品の凄いところは、「美化しない」というところでしょう。
人間の本能はそんなうまいようにできていないということを実感します。
友情努力勝利なんて綺麗ごとはフィクションであり、現実はそんな甘いもんじゃないことが伝わってくるため、リアルすぎて観ていて体力を消耗します。
原作の新井英樹さんの作品通して言えることは、少年ジャンプへのアンチテーゼが含まれていると感じます。これぞ青年漫画だと思います。
〇結局宮本にとっての幸せとは
野暮かもしれませんが、結局宮本は幸せなのでしょうか。
人の幸せとは、人生とはについて一般人目線で考えさせられます。
結婚したら幸せなのでしょうか。
友人が沢山いたら幸せなのでしょうか。
利他的に、相手のことを考えていたら幸せなのでしょうか。
仕事で成功していたら幸せなのでしょうか。
大きく見るのではなく、
金曜日に飲みに行くのが幸せ。
金貯めて風俗に行くのが幸せ。
明日、ジャンプの新刊が出るから幸せ。
とかでいいのかもしれません。自分が幸せならそれでいいじゃないか。
だから、宮本が幸せなのかどうかなんて分かるはずがないです。
〇これから見る人へ
個人的には、今まで見た邦画ランキングではベスト3に入る作品です!!
めっちゃおすすめです!
注意しておくことは、この映画はめっちゃ体力を消耗することです。
見所がありすぎて頭が追いつかないことが結構ありました。笑
生々しいシーンが所々出てきますので苦手な方は苦手かもしれません。
ですが、物凄く考えさせられる映画ですので、ぜひツタヤなどでレンタルしてみてください。
※アマプラやNetflixで探してみましたが、今のところは配信していないっぽいです。。
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