何が起こるかわからない

この世はいい意味でも悪い意味でも、何が起こるかわからない世界です。

私が住んでいるマンションは築10年以上たっており、カギはマンションの入り口、部屋のドア、ごみ置き場などの扉などを一つのカギで開けることになっています。

先日、ごみを捨てにごみ置き場に行ったとき、扉に入れたカギがとれなくなったのです。
これがとれなければ、マンションにも我が家にも入れません。
幸い、妻が部屋にいたので、私は帰ることができましたが、私一人のときだったら、家に帰れず大変困ってしまいますね。

こんな経験は10年以上居住して初めての経験です。
道でカギを落として、家に帰れなくなくなったら、どうしようと考えたことはありますが、ごみを捨てに行き、自宅に入れなかったらとは考えませんでした。

今回は冷や汗をかくほどのことではありませんでしたが、思いもよらぬことが起き、冷や汗をかいたこともあります。

海外で冷や汗

海外取材に行ったとき、空港到着初日に、空港から入国する様子をとろうとしたとき、ビデオカメラが動かなくなったのです。

私は機械音痴でどう直せばいいか皆目見当がつかない。同行したスタッフも私と似たり寄ったりで直す術を知らない。

修理はどこにもっていけばいいかも、海外であり、どう探せばいいかもわからない。カメラをこじくり回していたら、何かの拍子でカメラが動くようになり、無事、最終日までカメラは順調に動きました。

なぜ、カメラが動かなかったか、なぜ動くようになったか、今でもわかりません。このカメラ騒動はいい意味でも悪い意味でも奇跡でした。

高校の監督にだまされて、知らない大学に

10年ほど前、私が講師をしていた専門学校で阪神タイガースの選手を引退して、プロ野球解説者をしていた金本知憲さんが来られたとき、金本さんから高校の監督から2度だまされた話をされました。

金本さんは監督に12月に法政大学の野球部のセレクションがあると監督から聞かされ、準備をしていましたが、セレクションは8月にすでに終わっており、浪人する羽目になりました。

翌年は8月に中央大学のセレクションを受けましたが、合否通知がいつまでたっても届かず、不審に思っていたら、浪人はとらないことが前提のセレクションだったそうで、それを知ったのが11月。

どこにも行くところがなく、知人の紹介でようやく東北福祉大学に進学することになりました。

当時の東北福祉大学は、広島の高校生だった金本少年にとっては聞いたことのない大学でしたが、その後、多くのプロ野球選手を輩出する大学となり、金本さんもここで活躍し、広島カープにドラフト指名されたのです。

2度も出身高校の監督にダマされて、進学先が閉ざされるのは、ありえない話です。そのありえない出来事にめげずに、フルイニング連続出場９０４の世界新記録を達成するなどプロ野球を代表する一流選手になった金本選手に敬意を表し、あっぱれを贈りたいですね。

不可能は現実に起きる