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「ありがとう」を忘れない

平凡な人生でしたが・・・

70有余年も生きていると、様々なことに遭遇し、苦しんだり、悩んだりしてきましたが、全体的に見れば幸運だと感じます。

才能に恵まれ、類いまれな能力を発揮して、社会に大きなインパクトを与えたことが、言い尽くせない悲惨な不幸に見舞われた経験もありません。

残業の帰りに「また、明日」と笑顔でバイクに乗った同僚と最期の別れになった、親族や知人が凶悪犯罪の犠牲になった、知り合いが日本中のだれもが知っている芸能人やスポーツ選手になった、そんな遭遇はありませんでした。

平凡といえば平凡かもしれませんが、他のだれにもない人生を歩んできた気もします。


長生きは幸運


翻ってみると、母親の没年の年齢を超え、父親の没年齢にあと数年に迫っています。緊急搬送された経験はありませんが、ガンの手術もし、入院もしています。

江戸時代に生まれていれば、明治でも、戦前でも、この年齢まで生きていなかった気がします。他の国に生まれていても、多くの国では何らかの病や事故で命を終えているように思います。

これだけ長生きしてきたのに、何もしていない歯がゆさがあります。
我が家の本棚にある本も読んでいないものもあります。読みたい本も次から次に出てきますが、読めません。

なぜ、あってはならないことを?


人間の一生は極めて短いと思う反面、後悔もたくさんあります。後悔をするのも人生かもしれません。

芸能人や有名人が、親しい人から、信頼している人からだまされる、裏切られる、そんなニュースや出来事を聞いて、「なぜだまされるのだろう」と不思議に思っていたこともありました。

20代や30代で亡くなっていれば、社会の奥底を知らずに人生を終えていたでしょう。

「えっ、まさか!あんたがそんなことをしちゃいかんだろう」と思わせることを人間が平気でしてしまうのを「バカなことを・・・」と思う反面、年を重ねて人間の愚かさがわかるようになりました。

神父が性加害をする、警察官が殺人をする、教師が不純異性交遊をする、福祉施設の職員が暴行をする、弁護士が依頼人のお金を横領する、裁判官が盗撮する、消防団員が放火するなどの事件も起きています。

よく不祥事や事件、事故が起きたとき、「あってはならない」という言葉が使われます。
世の中はあってはならないことが起こるのが当然の世界です。そう割り切らないと、年中怒りっ放しになります。

「一喜一憂するな」と誰かからいわれた覚えがありますが、世の中の些少なことで感情を動かしていては、冷静な判断ができません。

裏切られることも当たり前に起きると思うようになりました。

「裏切り」は当たり前?

記者時代に選挙事務所で選挙取材をしていたとき、この部屋にいる選挙区内にいる人全員が、ここの候補者に入れているか?と思ったことがあります。今ではそれはほぼあり得ないと思うようになってきました。

人の世は裏切るのが当たり前の世界だと・・・・。

一方では絶対裏切らない世界もあってもいいと思います。

「ありがとう」は正直な気持ち

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