もう一つの故郷
この春から社会人になった。
小中高と1年の浪人に6年間の大学生活、長かった学生生活もついに終わり。
19歳から1人で過ごした北陸ともおわかれ。私はいつのまにか25歳になってる。就職にともなって東京に越してきた。
地元から遠く離れた、知り合いもいない土地で初めてひとりで暮らすなんて、今考えると不安でいっぱいでそんな勇気あるかな?って足踏みしそうになる。19の私は良くも悪くも子どもで、そんなにちゃんとしたことを考えてなかったから、不安よりも楽しみが勝ってた。
6年間過ごして一番不満だったのはお天気。
晴れが少ない!曇雨雨曇曇曇!予報にない雨が多すぎる。冬は雪が降るし寒い。それなのに夏は暑すぎる!
どんよりお天気ばっかりなんて不満だらけだけど、ひとつだけ!たまに綺麗に晴れると本当に気分が良い。市内からも見える立山が写真では伝えきれないくらい美しいの。私は富士山のある県で生まれ育ったけど、山を見てこんな気持ちになったのは初めてで、これだけは見れなくなるのがすごく惜しいと思った。
大学生が人生の夏休みなんて大嘘でしょ!?と叫ばずにはいられないくらいハードな6年間だったけど、何とか乗り越えられた。それもこれも素敵な友達のおかげだな〜としみじみ。大学生活を経て、私自身が外交的な性格に変わったのもあってかこれまでとは違う人間関係の悩みも出てきて、未だに悩みつつ過ごす部分があったりもする。だけど、やっぱり友達みんなに救われた部分がたくさんあって、人の大切さに気付けた。1人じゃ生きていけないね。
卒業式の日、これで会えなくなっちゃう人がどのくらいいるんだろうって寂しくなっちゃった。
大学のみんなとは地元も就職先もバラバラで、このあとの人生で関係を続けられる友達はどのくらいいるのかなぁって切なくなっちゃった。数年ぶりでも、ふらっと声をかけたら応えてくれるかな?そうだといいなぁ。
縁もゆかりもなかった土地が思い出の詰まった大好きな場所になった。私のもう一つの故郷。
これからまた何回も遊びに行くと思う。
そのときは晴れてると嬉しいな。
さいごに思い出集
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