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演じるように描きたい

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創作のルーツを探るエッセイです。演じること、描くこと。年代を追いながら綴ります。
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はじめてみた舞台は、ジャリ。演じるように描きたい。そのルーツを探ってみる。#002

はじめてみた舞台は、ジャリ。演じるように描きたい。そのルーツを探ってみる。#002

はじめて観たお芝居は、わたしがおそらく5歳くらいのとき(1965年頃)に連れていってもらった『ユビュ王』(原題 UBU ROI ) でした。(※上演記録照会中)
ユビュ王 をアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』の主演などで一斉を風靡した岡田英次さんが、ユビュおっ母を叔父・蜷川幸雄が演じていました。二人とも、大きな仮面をつけて耳だけが出ていて妙に赤かったのを覚えています。幼かったわたしはただただ

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演じる仕事をおやすみして、絵を描いているしあわせ。そう、演じるように描きたい。そのルーツを探ってみる。#001

演じる仕事をおやすみして、絵を描いているしあわせ。そう、演じるように描きたい。そのルーツを探ってみる。#001

わたしは、1960年、詩人・水野陽美の長女として横浜に生まれました。
父は、水野陽美(詩人)Akiyoshi Mizuno(1926-1977)
大正15年1月27日、横浜生まれ。雑誌森林派を主幹。
「此の詩集『人神の石笛』は、如何なる虚栄の種族にも属さない」という言葉とともにたった一冊の詩集を残して他界しました。『日本詩人全集11 -戦後百人集-』(創元文庫)に「死滅宇宙」「刺客」「父の造型」が

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