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ダンテ『神曲』煉獄篇の超大作もう少しで完成です。

2015年の秋から描きはじめた地獄篇をイメージした超大作『薔薇のインフェルノ』(3m×6m)は、2017年に汐留にあるパークホテル東京で発表しました。〈地獄篇〉とイベントをスポンサードしてくださった〈獺祭〉、そしてわたしの絵のモチーフである〈薔薇〉をイメージしたレシピを AIがつくり、アートイヴェントは大いに盛り上がりました。
 そして2019年1月31日より描きはじめた第二弾「煉獄篇」の超大作(3m×6m)の発表を2020年5月末に予定しておりましたが、思わぬ世界的なパンデミックに遭遇し、発表を来年3月以降に延期することにしました。これは、すでにひと月前の3月初旬に決めたことなのですが、そのときは予兆はあったもののまさかここまで酷いことになるとは思っていませんでした。危険だとはもちろん認識していましたが、イタリア大使館との連絡もとれなくなり日に日に事態が悪化してきたことにひたすら驚くばかりです。

北イタリアのトスカーナやロンバルディア地方は、ダンテが愛した場所でもあります。そのイタリアはじめヨーロッパやアメリカ、そして世界中がこのような怖ろしいことになってしまい、毎日悪い夢のなかを彷徨っているみたいな気がします。このアトリエにいると全てが嘘のことのようです。

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この教会の一階が、私のアトリエ兼ギャラリーになっています。ながいあいだ使われていなかった場所をプリオホールディングスの会長ご夫妻が提供してくださいました。このnoteにも昨年、経過報告会をたびたび催した様子を少し書きましたが、すごく楽しい時間でした。中の様子も紹介します。手前がギャラリーで奥がアトリエです。


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そとは、いま桜が満開です。去年とちがいみんなでお花見ができず残念です。そう、アトリエの横の道が桜並木なので、ときどき作業着でここを散歩しています。この場所は、7000坪あるヴィラ・デ・マリアージュというレストラン・ウェディングです。スタッフの皆さんもとても親切で、いろいろお世話になっています。首都封鎖などでここまで通うことができなくならないかぎり、制作をつづけていきます。さいきんは、新幹線での行き帰りが心配なので自家用車に切り替えました。日々自粛の毎日ですが、笑顔でまたみなさまと心豊かな時間を持てますことを楽しみにしています。
皆様のご健康と今までの生活に早く戻れますようお祈りします。

By  YUKI  NINAGAWA 蜷川有紀より
http://www.oyukibo.com/info/


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アトリエのあるヴィラ・デ・マリアージュ宇都宮の情報は以下です。
https://villasdesmariages.com/utsunomiya/?bcd=




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