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太ることが怖い

昔から太ることに人一倍敏感であったと思う。

私は中肉中背とぽっちゃりの間だ

マイナスな意味をあまり持たなくなった、ぽっちゃり と言って予防線を張っている。

体重が増える度に不安になった。
太ってしまった。どうしよう。痩せなければ。
痩せないといけない。


小さい頃、見ず知らずの男の子に「デブ!」と言われたことがある。
全く知らない男の子。すれ違いざまに言われた言葉は幼心を傷つけた。


母親には昔から、ぽっちゃりだと言われ続けていた。
「あんたはぽっちゃりなんだから。」
「自分の体型に合った服を買えば太っているようには見えないよ」
冗談めかして私が傷つかないように配慮してくれていたのだろうか。
その配慮が余計に傷を抉ってズタズタにした。


太っていることは悪だ
太っていることは醜いことだ
太っていることはいけないことだ


体重が増えるのに一喜一憂した。
痩せなきゃと思うのに食べてしまう。
体重計に乗るのが怖い。

痩せている可愛いあの子を見て悲しくなる。

痩せない現実と痩せなきゃいけないという強迫観念。
空腹になることが腹立たしい。


ある小説の一節にこんな言葉

『痩せたいと思っているのに痩せられない時って、実はその自分に満足している時なんじゃないかな。』

私は今の体型に満足しているのか分からないし、多分満足してると二つ返事で返せない。

太ることに関して今も気にするし、痩せたい気持ちは変わらないけど、でも食べてしまう。痩せられない。

それは、多分、私のなかで納得してるからなのだろうか、太ることは怖いけど、なんとなく今の自分を受け入れることが出来ている状態。

これも一種の満足か。

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