尾瀬日和

尾瀬の麓から、尾瀬と周辺の情報を発信中。 檜枝岐村は矢巻将兵が、片品村はHagiwar…

尾瀬日和

尾瀬の麓から、尾瀬と周辺の情報を発信中。 檜枝岐村は矢巻将兵が、片品村はHagiwara Maiがお届けします。 尾瀬にまたがる福島、群馬、新潟、栃木を中心に、自然溢れるスポットや、マニアックな山岳エリア、グルメや文化を紹介します。

マガジン

  • Hagiwara Maiの尾瀬キロク

  • 尾瀬歴史文化圏の旅

    尾瀬を中心に周辺山岳エリアを旅する。

  • 秘境の湯

    尾瀬から下山後に立ち寄れる温泉をご紹介します。

  • 尾瀬の植物図鑑

    尾瀬に咲く花をまとめました。

  • 尾瀬周辺おすすめグルメ情報

    尾瀬国立公園にまたがる群馬・福島・新潟・栃木のグルメ情報発信中。

最近の記事

クマのこと -わたしが尾瀬で考えさせられること-

※以前は「Oze Nature」として投稿していましたが、今後は尾瀬日和から投稿していきます。以前の投稿はこちらから↓ 尾瀬国立公園にいると 避けて通れない問題があります。 それはツキノワグマのこと。 とくに尾瀬国立公園の尾瀬ヶ原と鳩待峠〜山ノ鼻間では ある時期になるとよく目撃されるようになります。 ビジターセンターで働いているときは 「クマがいました!」 「クマがいて帰れないからどうにかしてください!」 「子グマがいてかわいかったですー」 など、クマの目撃情報の報告

    • 尾瀬周辺おすすめグルメ情報『片品・沼田編』

      尾瀬の表玄関口にあたる片品村。 檜枝岐村から尾瀬を挟んで隣り合っているが、車道は繋がらず近くて遠いお隣さん。 片品村へ至るルートは首都圏からは関越道を通って沼田から入る事がほとんどです。 そのほか日光〜金精峠を越える道や、黒保根からの根利越え、みなかみ町を繋ぐ通称紅葉ラインなどあるが、あまり一般的ではない。 という事で、今回は一番ベーシックな沼田〜片品村を想定したグルメスポットを5軒紹介! 尾瀬の行き帰りに立ち寄れる、群馬ならではのグルメをぜひご堪能ください。 ナナイ

      • 尾瀬周辺おすすめグルメ情報『南会津・只見編』

        尾瀬の福島県側の玄関口、檜枝岐村から入山するには、関東からだと西那須野から塩原温泉を通り山王峠を越えて南会津に入る。 東北地方からは会津若松か白河を経由する場合がほとんどだが、いずれも南会津町を通って檜枝岐にたどり着く。 選択肢から外れる事も多いが、柳津や金山を通って只見町、もしくは新潟から六十里峠を越えて只見町、南会津町を通り檜枝岐へ行くルートもある。 という事で、福島県檜枝岐村から入る尾瀬の、行き返りに立ち寄れる南会津町と只見町のおすすめグルメスポットをご紹介! 尾瀬

        • ダイグラ尾根ってなんですか?東北アルプス飯豊山の旅 DAY1

          尾瀬を飛び出し向かった先は飯豊山。東北アルプスの異名を持ち、福島、山形、新潟県境にまたがる山(山頂は福島県) 国道49号線を走ると、遠くに巨大な山脈を見た事がある方も多いのでは。 江戸時代から信仰登山の対象として開かれ、当時の登山は「飯豊詣」と呼ばれ、8月の1ヶ月間に14歳前後の若者を伴って3日3晩の間、先達の指導で山に篭る。いわば成人の儀式が行われていた。 尾瀬でも燧ヶ岳信仰が明治時代に平野長蔵によって興隆したが、辺境の地での信者獲得は難しく、地元文化として根付いたもの

        クマのこと -わたしが尾瀬で考えさせられること-

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        • 尾瀬の歴史
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        記事

          「尾瀬歴史文化圏」を考える① ~山小屋の足跡をたどる~

          はじめにいつから尾瀬はたくさんの人が訪れるようになったのでしょうか。 古くは江戸時代から続く会津沼田街道による交易と、地元民による釣りや狩猟の場として発展しました。 明治時代に入り、利根水源探検隊や銀山平探検隊が尾瀬を訪れると、日本の登山文化黎明期に活躍した小暮理太郎や武田久吉、大下藤次郎らが尾瀬を広く紹介しました。 大正時代には学生山岳部の尾瀬山行やツアースキーが盛んに行われ、徐々に尾瀬が知られるようになります。 時代は進み、戦後の日本でNHKのラジオ歌謡にて「夏の思い

          「尾瀬歴史文化圏」を考える① ~山小屋の足跡をたどる~

          尾瀬と檜枝岐の歴史年表

          尾瀬国立公園は福島・群馬・新潟・栃木の県境に広がり、本州最大級の湿原と四季折々の高山植物を咲かせる。 のびやかな景観は「日本人のふるさと」「心のやすらぎ」など情緒的なイメージを持って多くの人に愛される場所である。 そんな尾瀬の北側にあたる玄関口は福島県南会津郡檜枝岐村。人口約500人と小さな村は、日本一人口密度の低い村として知られ、尾瀬以外に江戸時代から伝わる「檜枝岐歌舞伎」や布を裁つような独特の切り方をする「裁ちそば」など独自の文化が現在まで根付いている。 奥会津の辺境

          尾瀬と檜枝岐の歴史年表

          白石沢スラブ 〜奥只見・南会津の秘境を訪ねて〜

          奥只見湖、延いては只見川の源流にあたる尾瀬ヶ原に至るまで、新潟県魚沼市と福島県南会津郡檜枝岐村の県境となっている。 この県境エリア一帯は酷道352号線が並行し、尾瀬御池~銀山平までの区間は約50kmある。その間、店も民家もほとんど見当たらず、ひたすら自然林が続く事から樹海ラインと呼ばれている。 この事からも分かる通り、国内屈指の秘境エリアとして知られ、水資源の豊富な只見川から幾重にも伸びる支流は、釣り人や沢ヤの遊び場となっている。 数ある沢が開拓され尽くした今、ここ数年

          白石沢スラブ 〜奥只見・南会津の秘境を訪ねて〜

          尾瀬・小沢平から燧ヶ岳へ ~テンカラ&キャンプ&登山~

          今回行く小沢平は檜枝岐村御池口から魚沼方面へ車を15分ほど走らせた場所にある。 ここはかつて渋沢温泉小屋への最短ルートとしてマイナーながら使われていたが、廃業した今は釣り人が入る程度で廃道同然の扱いである。 また尾瀬国立公園の中でも特別保護地区の外にあり、釣りが許可されたエリアでもある。今回の目的は釣りをした後、尾瀬ヶ原へ登り上がり、あわよくば釣った魚を持ってキャンプ場にしけ込もうという魂胆であった。 はたしてイワナは釣れるのか?! マニアックなルートで行く尾瀬をぜひご覧

          尾瀬・小沢平から燧ヶ岳へ ~テンカラ&キャンプ&登山~

          ニッコウキスゲ

          ススキノキ科 ワスレグサ属 タイプ:多年草 花のつき方:岐散花序 花の色:黄色 花期:7月中旬〜7月下旬 花言葉:日々新たに 撮影場所:尾瀬沼周辺、巻機山 夏の尾瀬を代表する植物です。 花の時期になると沢山の人が訪れ、尾瀬は最盛期を迎えます。 シカによる食害が深刻で数を激減させていましたが、ここ数年シカ柵を設置するなど対策を取ったことで少しずつ数を増やしています。 花やつぼみは人が食べても美味しく、日光では天ぷらとして提供する店もあります。 また、中華食材としても知

          ニッコウキスゲ

          木賊温泉 岩風呂

          泉質:単純硫黄泉 温度:40-47℃ 効能:神経痛、筋肉痛、リウマチ、切り傷、火傷、皮膚病など 場所:〒967-0347 福島県南会津郡南会津町宮里 営業時間:24時間 料金:300円 1000年以上続く南会津の秘湯。湯船は熱い方、ぬるい方の二つあり、入り口から奥の湯船の足元から源泉が湧き出ている。 西根川渓谷沿いにあり、何度か水害により湯小屋が消失しているが、根強いファンと地元民の支援により復活を遂げている。 昔と変わらない素朴な共同浴場は、突き出した岩と川のせせら

          木賊温泉 岩風呂

          ミズバショウ

          サトイモ科 ミズバショウ属 タイプ:多年草 花のつき方:肉穂花序 花の色:黄色 花期:5月下旬〜6月中旬 花言葉:美しい思い出 撮影場所:尾瀬沼周辺 尾瀬と言えば「夏の思い出」の歌に出てくる情景が思い浮かび、曲中に〜夏が来れば思い出す〜とありますが、実際に花を咲かせるのは春の雪解け時期になります。 花は肉穂花序の黄色いつぶつぶした部分で、よく花びらに間違われる白い部分は仏炎苞と呼ばれる葉が変化した物です。真ん中の黄色い花を目立たせる為にあります。 また葉や根にシュウ

          ミズバショウ

          セキヤノアキチョウジ

          シソ科 ヤマハッカ属 タイプ:多年草 葉のつき方:対生 花の色:淡紫色 花期:9-10月 花言葉:秘めやかな思い 撮影場所:檜枝岐村実川林道 高さ60-120cmになり、山地の日陰で良く見られる。尾瀬には生息していない。 日本固有種。牧野富太郎が命名

          セキヤノアキチョウジ

          ついに出揃った!アルコールストーブALL比較

          2022年、エバニューとスノーピークから新作のアルコールストーブが発売された。 もう市場に出尽くしたかと思われたカテゴリーで勝負する二社のアイディアと向上心には感服するばかりで、同じアウトドア製品を扱う企業ながらその姿勢は対極にあり、違ったアプローチからユーザーへ訴求する姿は興味深い。 この先当分マスプロから新作発表は無いと思われるので、ここらで市場に出回る主要アルコールストーブを比較してみたい。 製品を比較するにあたり、 小規模生産のいわゆるガレージメーカー以外の、正規

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          国産山岳テント・スペック比較

          昨今の山岳テント事情は登山スタイルの変化と共に海外ブランドやULの非自立式シェルター、はたまた中華ブランドの格安テントなど選択肢は多岐に渡ります。 ひと昔前までテント場はアライテントかモンベルの二択、たまに学生がプロモンテやエスパースを使っているといった感じでしたが最近は逆に国産テントを見かける事も少なくなってきた印象です。 近頃軽やかな装備でスタイリッシュな登山者が増える中、没個性で見た目もあまり良くない国産山岳テントが選ばれない理由も良く分かりますが、高山では未だダブ

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