VS 抜いてくれの白髪
お出かけ前の朝の支度は、髪を編み込んでまとめるところから始まります。気分がシャキッとしてお家気分からよそ行きになる瞬間です。
ところが、鏡に向かうと気づくのです。前髪のあたりには白髪が見えはじめ、「去年の今頃はまだ、隠せるくらいだったのになぁ。」と思います。
ちょっとだけため息は出るものの、わたしは髪を染めないのです。
小さいけれどそれは、確固たる決意です。
ですから、憧れのグレーヘアになるまで、今はまだ少数派の白髪に辛抱が必要な日々がつづきます。
なぜなら新人の白髪さん達は、とにかく目立とうとアピールを繰り返すからです。
ある時は、頭のてっぺんにぴーんと立っています。
つんつんと立つ黒い髪の毛のなかに、白くて元気なぴーんの一本。
ある時は、編み込んだ髪の毛の束から、くるくるつーんと飛び出てきます。黒の背景に白の一筋。
ある時は、前髪。ドライヤーで内巻きに揃えられた黒髪に反抗して、なぜだか横向きにくるんの一本。
見えてますか?見えてるでしょ?
ここにいますけれど、いかがしますか?
そう言わんばかりの主張の数々。
もともとの髪色は黒中の黒なので、白い髪のアピールが目立って仕方がないのです。
染めないことは決まっているので、今度は、抜きたくなる気持ちを懸命に堪えることになります。
若い頃は毛量が多すぎることが悩みの種でしたが、少しずつ細く少なくなってきているのが分かるので、抜いてしまうのは御法度なのです。
さあこの攻防戦は、いつまで続くでしょう。
黒にほんの少しの白から、半々の白黒になり、落ち着いたグレーになるまで、抜いてくれの白髪との我慢比べはまだまだ続きます。
……、負けませんけどね🎵
*ちなみに、73歳で亡くなった父は黒い髪のまま、80歳で亡くなった母はダークグレーで、どちらも白になることはありませんでした。綺麗な白髪になるには90歳まで生きないと😊
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