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公立高校教員の勤務と、仕事から見えるもの

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現職教員が現場よりお伝えする、仕事のこと、学校・生徒・授業のこと。
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記事一覧

寺田拓真著『教育改革を「改革」する。』の15のワークはすべての先生の教育観や人生…

 教育の改革に興味がある人が手を伸ばして読むだろうと思う本ですが、この中に登場する15の…

公立高校クラス担任外で人事評価Aだったが、評価されるべきはクラス担任全員だと思う

 評価とか全く気にしないのですが、普通は人事評価Bなので、今回は人事評価Aで勤勉手当の成績…

必要とされる公立学校の教師の資質や考え方

公務員や教師の「仕事ができる」ってどういうことだと思いますか。真摯な態度で国民や児童生徒…

文部科学省・社会教育士になるには 社会人からの「社会教育主事講習」受講 ※国家資…

 「社会教育主事講習」を受講・修了し、私は「社会教育士」という称号を使えるようになりまし…

記事『育児による短時間勤務』と『工業高校の先生になろう』に対して、noteユーザーさ…

 noteは、双方向でやりとりする性質のものではないと思っているのですが、ユーザーさんからど…

公立高校の有能な先生の分掌配置(部署)はどこなのか

 学校では組織の部署のことを「分掌」って言います。そろそろ次年度の分掌配置が気になり始め…

学習評価やルーブリックが、普通科進学校でも教育困難校でもなかなかうまく機能しない

 新しい学習指導要領になってから、観点別評価ということが大きくピックアップされ、生徒にも通知されています。どの先生方も観点別評価について深く考えましたが、かけている手間の割には、うまくいっているとは言い難いというのが私の印象です。 学習評価とは 私の所属している専門高校(どちらかというと教育困難校)の評価の現状  「高校は義務教育ではないから、評価が低いこと(欠点や赤点)によって、進級や卒業に関わるよ。また、卒業後の進学先や就職先を選ぶときの推薦や校内選考の際に、評価が

学校をゼロベースで組み立てること

 フォローをしているnoteユーザーの方の記事で、遅ればせながら、「神山まるごと高専」を初め…

理数系・工学系離れが止まらない

 私は教科「工業」の高校教師で工学部卒です。教育者として、理数系・工学系離れが進んでいる…

GIGAスクール構想は、一部の先生の華やかな授業ではなくて、日常的に多くの先生や生徒…

 本年度は担任ではなく、ICTの教育環境についての仕事をメインにしています。育児部分休業を…

部分休業を必要に応じて取り消して給料の減額を少なくする(公立高校教員の短時間勤務…

 本年度は部分休業(育児)を2時間取った働き方をしています。  部分休業は取得した時間分…

学校の授業とお金の教育

 私は公立高等学校で教師をしています。学校の教育の中で、お金に関することをもっと時間をか…

高等学校教諭一種免許状(工業)で公立高校の教師になろう。免許状がなくても社会人特…

 大学で工学部だった方は、この免許をお持ちの方も比較的多くいらっしゃるのではないでしょう…

公立高校の教員と仕事

学校の先生はどんな人? 学校の先生は、生徒の「人格の形成」のため、生徒へ深い愛情と各教科の知識により採用になり、学校の教員集団を構成しています。人当たりが良く、対応も丁寧で、他の職員からも生徒・保護者からも信頼が厚いでしょう。そして、国や都道府県の教育委員会から出る指示にも基本的には従順です。 教育の仕事は業務範囲も確かに広いが、上限がない 学校の仕事は上限がありません。生徒のためにと思えば、授業や部活や学校行事の準備にいくらでも時間をかけられます。逆に、手を抜こうと思えば