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ONKYOの栄枯盛衰とCP-1050の魅力:レトロデザインに込められた技術者の思いを勝手に想像してみる♪

ONKYOのC P-1050をポチりましたので、今日はそのお話しです!
(だらだら書きすぎていてまとまりがイマイチですが、お暇な人だけどうぞ)


オーディオメーカーONKYOの栄枯盛衰

1946年、五代武が大阪電気音響社(後に大阪音響に改名)を設立し、独自のコーン紙を使用した高品質スピーカー付きラジオで成功しました。1957年、東芝の資本参加を受けて東芝グループ入りしました。

1971年にブランド名をONKYOに統一し、「RADIAN」「INTEC」「INTEGRA」などの人気シリーズを展開。しかし、1990年代にデジタル化とバブル崩壊で経営が悪化し、1993年に東芝との資本関係を解消しました。その後も経営難が続きました。

2005年に高音質音楽配信サイト「e-onkyo music」を開設。2008年にPCメーカーのソーテックを吸収合併し、2010年に台湾のインベンテック社と提携。2012年にギブソン社と資本業務提携し、2014年にパイオニアと経営統合を図りましたが、2018年にギブソンとの関係が終了。2019年に主要子会社を売却し、2020年に債務超過に陥りました。

2021年に家庭向けAV事業をシャープとVOXXに売却し、8月に上場廃止。2022年5月に破産手続を開始し、同月に破産が決定しました。ブランドは継続されていますが、事業は別々の道を歩むことになりました。

振り返ってみると、ONKYOは、オーディオブームが翳りを見せた頃から、こうした無策な買収劇を繰り返しつつ自滅していったようで、経営陣の資質に欠けた企業であったようですね。

こうしたONKYOの栄枯盛衰については、Wikipediaが詳しいので、興味のある方はそちらをご覧ください。

レコードプレーヤー

「The レコード・プレーヤー」という風格!
躯体の厚みとターンテーブル等のサイズ感が美しいです!

1970年代、ONKYOは三菱のダイアトーンやパイオニアなどとともに、ちょっと気になる国産オーディオメーカーでした。当時ONKYOといえば、アンプと特にスピーカーだったような記憶です。

最後にONKYOの製品を気にしてみたのは2015年でした。このプレーヤーが発売され、店頭で触ってみた時でした。CDやサブスクではなく、レコード(盤)を回して音楽を聴くことが、微妙に若い人たちの間でファッション的に復興の兆しを見せた時期でした。当時、DJ用のターンテーブルは残っていましたが、家庭のオーディオ用のレコードプレーヤーはほぼ壊滅的でした。

ベルトドライブの製品はちらほら出ていましたが、ダイレクトドライブのプレーヤーは年を追うごとに一つ消え、二つ消えという状況でした。当時は、DENONのD P-400Mとオーディオテクニカの真っ黒いJ型アームの2機種ぐらいじゃなかったかと思います。TEACの薄型DDがあったかなぁ。

そうした時期にONKYOが投入したのがこのプレーヤー「C P-1050」でした。経営陣は迷走していましたが、このプレーヤーを見ると、技術陣は、何度もトレンドには乗り損ねたかもしれないですが、かなりいいものを作ってきたのではないかと言う気がします。詳しくないので気がするだけですけどね。

実は、このプレーヤーもONKYOの破綻の流れの陰で、残念ながら短命に終わってしまったのですが・・・。

実は、先日、そのプレーヤーがネットで売りに出されているのを発見しました。これを逃すと終わりだと思いまして、ポチってしまいました。

断捨離中にもかかわらず、またまたオタ部屋の機械が一つ増えてしまいました!

#nowspinning #Yes #Fragile #SouthSideOfTheSky

何がそんなにいいのかというと、それは、このレトロなデザインに尽きます。オーディオは、部屋の調度品ですから、性能は当然ですが、デザインが優れていないとダメだと思います。

そこで、このプレーヤーを見ると、木箱組の躯体の中に収められていて、しかも、縦幅の5分の1だけシルバーヘアラインのアルミで装飾されています。ターンテーブルのシルバーとのバランスもよく美しさがマックスだと思いませんか?

木箱がツボ!

木箱入りのラックスマンと並べてみると質感が近くすごくいい感じ!色味は少し異なりますが、木箱の厚みもまるでお揃いみたい!
アームの根元は黒ですが、DENONのDP-500Mと形状が似ていますね。同じものかな?価格帯も当時同水準でしたしね。

カートリッジはデフォルトではありません。

ONKYOの技術陣は、敢えて低トルクモーターを採用したということですが、やはりベルトドライブと比較するとこのダイレクトドライブは、回転精度の観点で安定感が違うと思うのですがいかがでしょうか?

回転数のミニスイッチのパワーボタンに対する大きさのバランスが絶妙です!
美しい!

ベルト・ドライブとダイレクト・ドライブのトレンドの変化

GPT4oに、「1970年代〜1980年代の家庭用は、低価格品がベルトドライブ、高価格品はDDでした。これと最近のトレンドは矛盾していませんか?」という質問をしてみると、

次の答が返ってきました。

1970年代から1980年代の家庭用ターンテーブル市場では、確かに低価格品がベルトドライブ、高価格品がダイレクトドライブ(DD)という傾向がありました。しかし、最近のトレンドでは、逆に高品質なオーディオ体験を求めるユーザー向けにベルトドライブが再び注目されています。この変化は以下の理由によって説明できます:

技術の進歩とユーザーのニーズの変化

  1. 音質重視のトレンド:

    • 現在のオーディオ愛好者は、音質を最優先に考える傾向が強いです。ベルトドライブはモーターの振動がターンテーブルに伝わりにくいため、静粛性が高く、音質に優れています。

    • アナログ音源の持つ温かみや豊かな音質を重視するユーザーが増えており、そのニーズに応えるために高品質なベルトドライブターンテーブルが再評価されています。

  2. 技術の進歩:

    • ベルトドライブの技術も進歩し、以前よりも精度が高く、安定した回転が可能になりました。これにより、音質面での優位性がさらに強調されています。

    • 素材や設計の改良により、耐久性やメンテナンスの面でも以前より優れた製品が提供されています。

市場の多様化

  1. ターンテーブルの用途:

    • DJ用途では引き続きダイレクトドライブが主流ですが、家庭用としては多様なニーズに応えるため、ベルトドライブが再び主流となっています。

    • 高級オーディオ機器市場では、音質を最重視するユーザー層に向けてベルトドライブが多く採用されています。

  2. エントリーレベルとハイエンドの二極化:

    • エントリーレベルのターンテーブルは、依然としてコスト効率を重視するためベルトドライブが採用されることが多いです。

    • 一方、ハイエンド市場では音質重視のベルトドライブが人気を博しており、オーディオ愛好者に高品質な再生体験を提供しています。

まとめ

1970年代から1980年代の市場では、技術的な制約やコストの関係で、低価格帯はベルトドライブ、高価格帯はダイレクトドライブという傾向がありました。しかし、現在では技術の進歩とユーザーのニーズの変化により、特に音質を重視するハイエンド市場でベルトドライブが再評価されています。これにより、用途や市場のニーズに応じて最適な駆動方式が選ばれるようになっており、1970年代から1980年代のトレンドと最近のトレンドは矛盾しているわけではなく、むしろ進化と適応の結果と言えます。

スタート・ストップボタンは必須です。
DJ仕様のように置いて回すのがクイックでワンタッチですからね。
できれば、パワーと回転数のボタンとこのスタートストップボタンの位置は逆の方が
右手で針を下ろして左手でタップと、操作性はいいですが、
デザイン的には、左側のウエイトが若干重くなるので、この方が左右のバランスがいいかな。

「モーターの振動がターンテーブルに伝わるという説明は、仮にそれが事実としても、その振動を人間が耳で聞き取れる、または聞き分けられるということはないのではないですか。」と聞いてみると・・・。

モーターの振動がターンテーブルに伝わることによる音質への影響は、非常に微細なものであり、一般のリスナーがこれを明確に聞き取ることは難しいかもしれません。しかし、オーディオの専門家やオーディオファイル(音質に非常にこだわる人々)は、こうした微細な違いを重要視することがあります。

振動の影響

  1. 微細な音質差異:

    • 高品質なオーディオ機器では、非常に微細な振動やノイズでも音質に影響を与えることがあります。例えば、低周波のノイズや機械的なハム音が音楽の静寂部分に乗ることで、再生音の純度が低下する可能性があります。

  2. 理論的な背景:

    • 振動が針に伝わると、レコードの溝を読み取る際に微小な誤差を生じさせることがあります。これにより、音の解像度やクリアさがわずかに低下する可能性があります。

    • これらの影響は非常に微細であり、多くの人には聞き分けが難しいかもしれませんが、敏感な耳を持つオーディオファイルやプロの音響技術者は違いを感じることがあります。

科学的な視点

  1. 計測とデータ:

    • 振動の影響は、オシロスコープやスペクトラムアナライザーなどの計測器を使用して視覚的に確認することができます。こうした計測によって、振動が音質に与える影響がデータとして示されることがあります。

  2. 実験的証拠:

    • 一部の研究や実験では、モーターの振動を抑えるための設計改良が音質の改善につながることが示されています。これにより、科学的に振動の影響が存在することが確認されています。

まとめ

確かに、一般のリスナーがモーターの微細な振動を直接聞き取ることは難しいかもしれません。しかし、オーディオの世界では、非常に細かい音質の差異も重要視されることがあり、科学的な計測や実験によって振動の影響が確認されています。これにより、ベルトドライブ方式が音質重視のユーザーに支持される理由の一つとなっています。

実は、個人的に、アンチスケーティングのツマミもツボの一つです。
オーディオテクニカのDJ仕様のターンテーブルATLP-120VBTは
7までついていてクラクラしました(>スパイなるタップか!)
それに対してTEACは1mm刻みで3までしかなくて、1.75みたいな針圧が設定しにくいのです。
TEACさんのは薄型で魅力的なんですが、ここだけ大きくアウト!改善お願いします。

そこでさらに「一般に、耳に聞こえるものではないけれども、そうした理論的な部分で、いい音につながるであろうという安心感を求めているという意味ですか?」と聞いてみると・・・

はい、その通りです。オーディオ愛好者やオーディオファイルは、理論的に音質向上につながるとされる技術や設計に対する信頼感や安心感を重視する傾向があります。以下の点を考慮すると分かりやすいでしょう:

理論的な背景と安心感

  1. 理論的な裏付け:

    • ベルトドライブ方式は、モーターの振動をターンテーブルに直接伝えにくいという理論的な利点があります。これにより、ノイズや微細な振動がレコード再生に影響を与えにくくなるとされています。

    • これらの理論的な利点は、音質の純度やクリアさを維持するのに役立つと信じられています。

  2. 心理的な安心感:

    • オーディオ機器を選ぶ際、理論的な優位性を持つ設計や技術に対する信頼感がユーザーの安心感につながります。ユーザーは、最良の音質を追求するために、科学的な根拠やエビデンスに基づいた技術を選びたがるものです。

    • ベルトドライブが「理論的に」音質に良い影響を与えるという安心感は、製品選びにおける重要な要素となります。

  3. オーディオ愛好者の求めるもの:

    • オーディオ愛好者やオーディオファイルは、微細な音質差異を楽しむため、あらゆる要素にこだわります。たとえ微細な差異であっても、理論的に音質向上につながるとされる設計を好む傾向があります。

    • 実際の聴感上の違いは小さいかもしれませんが、理論的な利点があるとされる技術を採用することで、最高のリスニング体験を追求する姿勢が評価されます。

結論

ベルトドライブ方式の採用は、理論的な音質向上の可能性に対する信頼感と安心感から支持されています。一般のリスナーには聞き分けが難しい微細な差異であっても、理論的に音質に良い影響を与えるとされる技術や設計は、オーディオ愛好者にとって重要な選択基準となります。このような背景から、ベルトドライブ方式が特に高音質を求めるユーザーに支持される理由となっています。

足も意外とツボです。
デザイン的にはこのようにシルバーが入っていて欲しいですね。

総まとめ

なんだか、GPT4oを誘導しているような気がしなくもないですが・・・。

個人的には、ベルトドライブにダイレクトドライブを凌駕する静粛性があるとはとても考えられませんし、仮に、数値上モーターの振動云々が言えるとしても、その違いが耳で聞き分けられるとは思えません。

他方で、モーターとターンテーブルを不安定に伸び縮みするゴムで繋いで回すということ自体が滑稽に思えるんですよ。せっかくダイレクトドライブの技術があるのに。

また、プロユースのDJ仕様がダイレクトドライブなのに、なぜ家庭用はベルトドライブにするのかについても、よくわかりません。ユーザーが欲しているのではなくて、オーディオ・カルト・メーカーに洗脳されてしまったオーディオ・オタのカモな人たちが言っているだけなのでは、と思っています。

要は、「ダイレクト・ドライブでS字アーム(ほぼDJ仕様)だけど、デザインは昭和レトロな木箱入り」という仕様とデザインが個人的にメチャクチャ気に入っていて、そこがザクザク刺さりまくったのがこのプレーヤーだったっていうことです。スペックからデザインから、本当に素晴らしすぎます!このプレーヤーを作った人たちの思想もそうなんじゃないかなかと思うのですが、どうでしょうね?

できることなら、これにあと一手間かけて、歯車による機械式じゃなく、アームにも専用のモーターを取り付けたモーター制御によるフルオート・プレーヤーも使って欲しかったなぁと思いました。1980年代初期を彷彿とさせるやつ!

ぜひ、気概のあるオーディオ・エンジニアの皆様お願いいたします。今でも、作ってくれたらすぐに買いますけどね。ただし、10万円以内でお願いします。それ以上のものには興味がないので・・・。

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