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[徹底解説]市場や商店で適正価格の買い物をする値切り方3ステップ(数量限定価格)

割引あり

日本での生活では、多くの店舗で商品の価格が明確に掲示されており、これによって消費者は安心して買い物を楽しむことができます。しかし、ベトナムのショッピング環境は少し異なります。具体的には、コンビニや大型スーパーを除くと、価格表示が一般的ではありません。

さらに、ベトナムの文化として、価格交渉は非常に重要なマナーとみなされています。そのため、外国人観光客や新たにベトナムでの生活を始める人々にとって、ぼったくられることなく適正な価格での購入は大きな関心事となります。今回、この「ぼったくりの防止」、「適正価格での購入」という問題に対処するための3つのステップを詳しく紹介します。


この記事で得られるメリット

① 言い値と買値の差額

例えば、日本でも有名な大型の市場でTシャツを購入するとします。言われた価格が80万ドン(約4,800円)。さすがに高いと帰ろうとすると、「60万ドン(約3,600円)で良いよ」と言われ、悩んだ結果、「55万ドン(3,300円)」で購入することになったとします。

今回の記事を全て読んだあなたは、結果的に15万ドン~20万ドン(900円~1,200円)」でTシャツを購入することになるでしょう。その差額、日本円で約2,100円です!

適切なマナーを守れば、旅行者に向けた価格ではなく適正な値段で購入することができます。

② 値引きに対するモヤモヤ感情の解消

「値引きしていいのかな?」「生活大丈夫かな?」という値引きに対するモヤモヤする感情を持っているのは日本人とほんの少しの国と地域の人だけです。

日本での買い物は明瞭会計が基本でフリーマーケットでもない限り値段を聞く機会もないことでしょう。普段慣れないことに加えて、金額を下げる行為は悪いことのようにも感じます。

ただ、上述の通りベトナムを始めとした東南アジアでの値引きは"マナー"であり、多くの日本人はマナー違反の状態です。こうした「郷に入っては郷に従え」を行うとお互いに安心して買い物ができます。

③ 会話を楽しめる

慣れてくると自分なりのやり方やWin-Winを実現するやり方が見えてくる人もいるでしょう。普段接しない人とのやり取りを楽しむと共に、相手の値段に対する説明というか言い訳も工夫が凝らされています。

生きる知恵ともいえる工夫を知るのもまた楽しみ方のひとつですし、コミュニケーションも楽しめます。

ステップ① 全体の流れの把握と基礎知識

それでは本題に入りましょう。まず、全体の流れを把握していきます。

相場を想像 → 着地点を想像 → 手順を実行

という流れが全てです。

最初に、Tシャツやカバン、靴といった衣料品からおみやげ、小物、食べ物などの売られている商品価格の相場を把握します。具体的な金額は後述します。

次に、相場を把握した上で交渉後の金額を想像します。最低限ここまでの金額と決めたらそれ以上は基本的に譲歩しません。理由については後述します。

最後に、値引きマナーを守るために必要な手順の内、日本人にはやり慣れていないことが2つあります。ただ、基本的には値段をお互いに擦り合わせていって、最終的な金額を決めます。

ステップ①-1 商品ごとの相場と言い値

知っておくべき商品ごとの相場です。レートは2023年10月24日時点の 0.0061 VND / 1 JPYで換算します。

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