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旅行記拾遺 - フィリピン留学16日目

こんにちは。p_culturephiliaです。好きな宇治拾遺物語の話は芋粥です。古文単語帳の一番最初、「飽く(満足する)」の例文で「あはれいかで芋粥に飽かん(出典:宇治拾遺物語 芋粥)」とあったのを鮮明に覚えています。読んだことはありません。フィリピンデザイン留学の日記を書いています。

今日の授業は昨日に引き続きCSS。授業内容自体はあまり進んでないです、というのも、演習問題がどんどん大変になってきているため。

こんな感じのをほぼゼロから作っています。どんどんできることが増えてきて嬉しいことは嬉しいのだけど、大変です。しかし挙動が謎なときが結構あるし先生に聞いてもわからないことが多々ありますね…。

でも多分明日でCSSは終わって、来週からはjavascriptに入れそうです。
最後の週にやっとjavascriptということで、自分のサイトも作らなきゃいけないのに時間が足りないんじゃないのか(勿論途中で日本に帰ったからということもあるけど)という気もしますけど、実際そうみたいで、今までの生徒の中でjavascriptまで終わらせられた人は一人だけらしい。えぇ…それカリキュラム自体が良くないんじゃないの、演習問題が大変すぎるとか。あとは先生から「コード組みながら泣いてる生徒がいた」って話を今まで3回聞かされました。

先生とは小笠原諸島の話をしました。東京のどこに住んでるの?と聞かれたのでまず「東京は東の23区と西の郊外の2つに分かれていて…あ、いや本当は3つだな、実は島がたくさんあるんですよ」みたいな話をしていたら、島嶼部、特に小笠原諸島にめちゃくちゃ食いついてきました。小笠原方言は英語が混じってるとか、英語の名前のSavoryが日本語の瀬堀さんに変わったみたいな与太話も。

小笠原諸島と言うとめちゃくちゃ南にあるっていうイメージですけど、実際地図で見てみるとそんなに南というわけではないんですね(フィリピンに居る人並感)。実際台湾どころか沖縄くらい。

ただもちろんめちゃくちゃ遠いですし、飛行機がないから船で丸一日かかるし、フィリピンよりもよっぽど遠いことは遠いですね。去年サークルの先輩が卒業旅行で行っていたという話を聞いています(よく行ったな)。

島といえばもちろんフィリピンも島ですが、そう考えると私は大きな大陸に行ったことがないんだな。今まで行ったことある海外はハワイとオーストラリア(大陸ですが…)、そしてフィリピン。アメリカやアフリカはもちろんですけど、ユーラシア大陸すら行ったことがないんですね。

ということで今回はフィリピン海プレートの話です(え?)。

先週末の旅行記がどうしても量が多いせいで書ききることが目的になってしまって時系列にただ並べるだけ、みたいな感じになっちゃったので、主に道中で見たものを中心に、書きそびれたものを拾い集めて書いていこうと思います。旅行記拾遺です(宇治拾遺物語とか、経済録拾遺とか、拾遺って言葉なんかかっこよくていいですよね)。

ところでフィリピン海プレートというと、さっきの小笠原諸島や伊豆諸島、フィリピンのルソン島北部、台湾、そして日本本土で唯一伊豆半島が含まれるプレートです。

フィリピンも日本と同様プレートの間にあるので、たまに地震が起きる。それにしても日本のプレート境目銀座感はんぱないですね。
フィリピン海プレートは南から北に動いていて、伊豆半島が本州にぶつかってできたのが丹沢と箱根です。こんな知識覚えておいても得はありません。
そういえばユーラシア大陸は行ったことがないけどユーラシアプレートなら行ったことありますね。

自分でもなんでこんな話をしているのかわからなくなってきましたけども、私の中でのフィリピン海プレートは伊豆半島の隆々とした、そして荒涼な地形。先週末にルソン島北部を旅しているときも「うわ―フィリピン海プレートだな〜」と思っていました。こんなんだから友達が誰一人できない。実際のところフィリピン海プレートだからどうこうというよりもプレートの狭間はどこもそんな感じな気がしますが。

再掲ではありますけどこういうところ、特に山の形?とか。

ちなみに件の伊豆半島は先月旅行に行ってます。その旅行記もずっと書きたいと思っているのですが書けていない。

海沿いを走るJR伊東線だけど、正面にすぐ山がボコボコあるところとか。

これは熱海のMOA美術館からの眺めです。海と山の近さとか。

ということで伊豆半島と小笠原諸島とルソン島を無理やりプレートに乗せて話をつなげましたけど、これ拾遺すらされるべき話ではないだろ。拾われなくてよかったと思うけど書いてしまったのでこのまま進みます。フィリピン海プレートつながりで今度は台湾に行きたいですね。


次。PED XINGの話。バスに乗っているとたくさんのPED XINGの道路標識がありました。もちろん絵と「PED(Pedestrian)」ということで横断歩道なことはわかりましたが、「XING」って中国語?フィリピン華僑由来?とか思っていました。実際は「Crossing」のことらしいし、フィリピンどころか全世界にあるらしい。失礼いたしました、井の中の蛙感が出てしまいました。

次。JAPAN SURPLUSの話。バスに乗っているとたくさんのJAPAN SURPLUSというお店がありました。その名前からわかるように、日本の余剰品、要は日本のお下がりを売っているお店ということですね。日本の中古の家具や食器、電化製品などが売られているらしく、安くて質もいいと人気なのだとか。
本当に結構な数があったので、フィリピン人の皆さんの生活に「JAPAN SURPLUS」という一種のブランドが根付いていると思うと、日本人として嬉しいような、でも悪い気がするような、複雑な感じです。家電とか無駄に新商品ばっかり出てますしね。
私は古着とか、中古品を使うことに抵抗感はまったくないのですが、逆に中古品をいつの間に作り出しているということには気づいていなきゃいけないことなんだろうなあと。

どんどん行きます。SM Baguioにあった世界のスープの看板。ラーメンが堂々の中心。なんで海老入っているんだろう。他のスープには国旗が刺さっているのにラーメンに刺さっていないのは日本料理とも中華料理とも言えないからなのでしょうか?

それはそうと、一つのショッピングモールにラーメン屋が4つもあるのは案外すごい。なんとがありました。ただとんこつラーメンだったので、日本の煮干しの凪とは別…?
一風堂や一蘭など、海外の人にとってラーメンと言えばとんこつな気がしますが、私はとんこつラーメンはあまり好きではないです。外国人に「私の好きな食べ物はラーメン、でもとんこつはあんまり食べない」って説明するとすこし悲しい顔をされます。

ちなみに韓国の「JJAMPONG」ですが、読み方は「チャンポン」らしいです。韓国の中華料理らしく日本のいわゆる長崎ちゃんぽんとは違いますが、名付けたのは日本人らしい。初めて知った。

次。世界遺産の都市のビガンでしたが、なんと由来は中国語、正確には福建省で話されている閩南語の美岸(Bee Gan)なんだそうです。なんだか急に馴染み深くなってきましたね。

そういえば関係あるようで関係ない話ですが、ルソン島で話されているタガログ語(とそれをもとにした公用語であるフィリピン語)は母音がa,i,u,e,oの5つ、子音も日本語のそれに加えてrとlの区別があるくらいなので、もはや英語よりも発音自体はしやすいです。アルファベットで表記されていますから、基本的にローマ字読みをすれば地名とかが通じるというのは、旅行しやすいとも言えるんじゃないでしょうか(タイとか旅大変そう)。トライシクルの運転手に「I want to go to イロコス」と言っていたときは「Next station is 新宿」と英語の車内放送をしている気分でした。挨拶も普通に日本語の発音で「マガンダン アーラウ(こんにちは)」「マガンダン ガビ(こんばんは)」といえば通じます。

…本当に拾遺する価値もないような話ばかりでしたが、いかがでしたでしょうか。

別に自分で買ったわけではなく、名古屋旅行で味噌カツの矢場とんに行ったら「矢場とんまつり」をやっていて、くじ引きをしたらもらった。湯煎中。

ということで、今回のnoteはこのくらいにしておきます。いまから日本の誇るスープ料理、芋粥を食べます。あはれいかで芋粥に飽かん。
無理やりな話をこじつけまくった文章でしたね。

追記:てっきりさつまいもだけで作られた黄色いぜんざいなのかと思っていたらさつまいもの入ったあんこのぜんざいでした。これじゃ芋粥とはいえない…こじつけられなくなってしまった…。
追追記:というか芋粥って山芋らしいですね。さつまいもが日本に来たのは1600年あたりだから当たり前か。こじつけがどんどん剥がれる…。

読んでくれた方はありがとうございました。それでは。

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